2012 オープン第一日目 10月6日(土)
2012年の木村家本舗オープン初日の朝は、木村工務店加工場で催される「植物マルシェ」のセッティングから始まりました。この植物マルシェのナビゲーターは家谷さん(家谷植景研究所)で、「いのちのつながり」というタイトルがついていて、生きる植物と生かす植物の植物市場でした。
檜を殺して家を建て 楢を殺して家具を作る
樫を引き抜いて庭を造り 薔薇を切って水に入れる。
植物と暮らすとはこういうことなんだ。
稲を殺して種を食い 遺伝子を組みかえる。
キャベツを殺して葉を食い 珍しい植物をそばに置く。
杉畑を森と勘違いし 松が枯れたと悲しむ。
そうやって暮らしてきた。そうやって暮らしていく。
ただ礼儀は忘れたくない。
100年ぐらいしか生きれないやつに植木屋なんて
できないがなんとなくごまかしながらやっている。
家谷植景研究所 家谷由起
家谷さんプロデュースのもと植物マルシェに参加した皆さん方です。
株式会社マルキチ → 元禄二年創業の油問屋、綿実油でマグロ食べちゃいます。
阿波食彩工房 → 徳島野菜、こだわり生産者のこだわり畑のこだわり野菜販売
田代珈琲株式会社 → 世界の豆審査員、コーヒーはフルーツです。その珈琲力に是非触れて下さい。
タマンサリ → ペットに優しい花苗ハーブ苗など販売
会場のセッティングは、
「反駁の共存」 at「 加工場ギャラリー」
植木 → 「ド迫力」 = 家谷由起(家谷植景研究所)
カウンター → 「テキトー」= 矢部達也(矢部達也建築設計事務所)
骨格の中の骨格 → 「繊細」 = 橋本健二(橋本健二建築設計事務所)
とヤベさんが名付けました。
木村家のオープン一番乗りは工務店で現場監督をしている大村くんが設計士の女性とお二人でお見えになりました。その後、入れ替わり立ち替わりいろいろなひとたちが。家のあちらこちらで、ゆったり過ごしながら、なんとなくあいまいなコミュニケーションをするのが木村家本舗流儀でしょうか。
木村家内には、木村家本舗のプロデューサー加藤博久さんによる「イツノマニカ jewel of book」 という本の展示と木村貴一による「Miles Marathon」というマイルスの音が流れ続けています。
日が暮れると、家谷プロデュースのもと花師の横澤道太さんによる活け花のライブパフォーマンスが小雨が降るなかで始まりました。それを眺めながら、おでんと生ビールによる party1も幕を開けました。
横澤さんの活け花は、歌手が淡々と熱唱するようなそんなLIVEパフォーマンスでした。
拍手喝采が会場のムードを盛り上げて、その勢いによって、あちらこちらのコーナーで「談義」が巻き起こりました。すべての話に関わりたかった・・・・。
家谷さんの知り合いの植木関係のひとたちを中心に設計関係やデザイン関係、木村工務店のスタッフ、などなど様々の職業のひとが入り乱れ、おっちゃんとおばちゃんに男子と女子、家の中を漂いながら、顔を合わせたひとと、あれやこれやなんだかんだ。やっぱり「宴」は楽しいです。
こうして2012木村家本舗第一日目は深夜まで続き、名残惜しく収束していきました・・・・。