こんな時期だからこそ。
しとしとと冬の小雨が降り続く金曜土曜日曜。なんだかちょっと寂しい気分。コロナ禍の影響も大いにあるし、訃報がふたつ重なったのもそういう気分にさせるのか。こういう雨も、こんな時節には、時として良い雨に思えてくる。
ひとつは、一昨年のヨーロッパ建築視察旅行で一週間同室だった島根県柿の木村の工務店リンケンの社長、田村さんが急逝したという知らせ。メルクリン&メカノのイベント時にはうちの会社と家まで来ていただいた。今度は近いうちに柿の木村を訪問したいなっとおもっていた矢先だった。こんな時期のこんな訃報。もうひとつは、ご近所で、同級生の母で、うちの親父が生前中は、町内会のお世話を仲良くしていたり、リフォーム工事もさせて頂き、もう高齢だが、毎年年末に配布する木村工務店のカレンダーをお届けすると、お礼がてら、あれやこれやの話題を持って会社にお見えになってお話しするのが、昨年末はお見えにならなくて、どうしてはるんやろ。っと経理のコバヤシくんと話していたところのこんな時期のこんな訃報だった。




そうそう寂しい気分でなんとなく思い出した光景が、先週、久しぶりに、アルファヴィルの竹口さん設計で、うちで施工した、高野山のゲストハウスkokuuにお伺いした。1月12日頃に大阪でも雪が降ったが、その雪がまだ残っていた。お昼なのに、人通りがほとんどない。この時期、日本人はほとんど来ないが外人さんが往来していたけれど流石にコロナでね。だそうだ。メイン通りにも空き家がちらほらあり、なんとなく寂しい光景ともいえるが、それでも凛とした空気感が漂い、独特に心地良いのは、空海さんのエナジーなんだろう。なんでも春にオーナー自ら人力車を運行するつもりなのだとか。空き家を一棟貸しにしてみようかな。とか。こういう時期だからこそ、新しい取り組みをいろいろ模索する姿が、エエよね。


そういえば、生野区でリフォーム工事をさせていただいた、楽しく歩く人を増やすをコンセプトにするリゲッタさんの店舗担当の方からメッセージがあって、こんな時期ですけど、コロナ対応をして、「まちのえんがわ」と木村家で、リゲッタのシューズを履いている撮影をさせてもらえませんかと。快諾し、その撮影に少しお付き合いする。お礼にと頂戴した、2月発売予定のインソールが、すこぶる快適だった。「生野ものづくりセッション」から生まれた製品らしい。たまたま今週うちの家にやってきた奥方の母が、外反母趾で苦労している姿を見て、そのインソールをお渡しすると、快適そうなので、このインソール入れて履いて帰るわ!っと。こういう時期だからこそ、まわり回っていろいろお役に立てたら嬉しい。
あんなショックこんな刺激を受けて、うちの会社でも、こんな時期だからこそ!の取り組みを模索していこうとおもう。











そうそう23日の夜。コロナ禍ならではのZOOM忘年会が二つも重なり、ひとつは、コアリノベ研究会で、参加者は建築関係の熟女中心。もうひとつは、名古屋のコスモホームの鈴木さんが主催し建築家秋山東一さんを中心とする全国の工務店の社長中心で男だけ。おっさんばかりが集まると、女子には聞かれたくない会話になるのは、必然で、ミュートを使って、話が漏れないように気を使うワタシと、熟女の会話に心和むワタシ。精神分裂状態のようなコロナ禍デュアルZOOM忘年会は、まさしく今年を象徴するような出来事だった。





建築で例えれば劇的ビフォーアフターのリフォームのようで、ルンバを魔改造するという企画が、いま的な感じでオモシロイが、その参加社のホンダ技研が、ジャンプさせるために、自転車の空気を充填するための、小さな「CO2ボンベ」を使用して、ジェット噴射させて、改造ルンバを大ジャンプさせた。きっと自転車好きの、ものづくり社員がいるのだな。ワタシも、自転車に乗るときは、常時1本は携行しているし、何度かパンクの時にお世話になった。そのCO2ボンベの形状もなんとなく好きだが、空気を充填する勢いも凄く、その勢いに驚いて、タイヤの充填を失敗したこともある。なんか面白い道具だな。っとおもっていたら、それを使って、飛行機のジェット噴射の技術で、ルンバを遠くに飛ばした。そのアイデアと、技術と、飛んだ姿のカッコ良さ。それを作ったひとたちの、モノを作るための粘り強い姿と、その喜んだ様子に、グッッときた。コロナ禍だからこそ、こういう企画に載っかれる「時間」があったのかもしれない。








