2025新春

木村家では、1月1日元旦の朝は、家族全員が座敷に集まって、新年の挨拶を交わし、お屠蘇をし、お節を食べる。その後、地元の清見原神社の拝殿で参拝するのが慣わしで、とっても穏やかで晴天の元日の朝日が、幣殿に差し込んで、神主さんの気品のあるオレンジ色の召し物の右肩に光があたり、吉野桧の床には朝日に照らされた格子の影が美しい模様として描かれた。奥の神殿の鏡は遍く照らす光が内包されているような、真ん丸で真っ白で無のようにさえ感じる輝きだった。参拝の後、それぞれが、おみくじを引いて、一緒に見せ合うのが、木村家の初笑い。新年あけましておめでとうございます。

お正月休暇の後半は、去年に引き続いて、アウトレットとスキーという組み合わせでホテルに宿泊した。昨年は長男家族が合流して食事を共にしmagosとスキーを楽しんだが、今年はサプライズで、突然、次男がカップルで合流して、あれやこれやと談笑しながら食事を共にし、そのお陰で楽しく時間を過ごせた。それぞれがそれぞれなりに変化して成長していく姿を見守るお正月になった。息子達が学生の頃までは、どちらかといえば対峙的な感覚が強かったが、仕事をし社会で揉まれるするようになってからは、より見守るような感覚が強くなってきたようにおもう。ワタシも変化しているのだな。

新建ハウジングという雑誌の2025年住宅産業大予測が年末に発刊され、その巻頭に、こんな言葉が掲載されていた。「建築のゴールは人がその空間で「喜び」を共有できることだとおもいます。」と書かれてあって、「売り上げも利益も差別化も大事ですが、施主(の時間や人生)に喜びを与える家を提供しているかはもっと大事です。」とも書かれてあった。2019年に木村工務店では、ミッション・ビジョン・バリューを制定し「建築で人々に喜びを」をミッションとして掲げた。あっ、うちと同じコトバやっ…..とちょっと嬉しくなった2024年の暮れですが、それと同時に、喜びを与える家を提供することの難しさを痛感している、木村工務店の88年間の歴史でもあるとおもいます。

結果として喜んで頂けなかった施主の方々にはあらためて謝罪するとともに、木村工務店という「ものづくりのチーム」として、喜びを共有出来る空間を造れるように精進していきたい。そう願う2025年の元旦でした。1月6日月曜日は、協力会社も一緒に清見原神社に参拝し、加工場で賀詞交換会をして、初出とします。1月7日火曜日より通常営業です。本年も木村工務店をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い致します。