「いのち輝くデザイン」
7月1日土曜日から「ツール・ド・フランス」が始まって、J SPORTSで視聴すると、スペインのビルバオがスタート地で、いきなりフランク・オ・ゲーリーのビルバオ グッゲンハイム美術館の横を自転車の隊列が横切っていった。食と芸術の街といわれているようで、バルをハシゴして、ワインと美味しい食事を堪能して、グッゲンハイムを訪れてみたいものだなとおもう。空撮映像を視聴すると、旧市街と川と橋とグッゲンハイムの関係性が、あっ、こんな関係性なのね。とおもった。全体的なランドスケープのなかでのあの造形なのだな。なんておもう。数年前のフランス建築旅行での、パリのポンピドーセンターも、ロンシャンの教会も、サボア邸も、エッフェル塔だって、あのランドスケープのなかに存在するからこそのあの建築なんだな。と感じ入ったが、ビルバオグッゲンハイムもきっとそうなんだろう。スペインのビルバオに行きたいなぁ…..。
ここ2、3年、ようやくグランツールの面白さが理解できるようになり、毎晩のように視聴する。ちなみに、「グランツールは、ヨーロッパで行われる自転車ロードレースの三大大会の総称。フランスのツール・ド・フランス、イタリアのジロ・デ・イタリア、スペインのブエルタ・ア・エスパーニャをさし、三大ツールともよばれている。グランgrandは大きい、ツールtourは回遊を意味し、いずれのレースも3週間あまりをかけて3000キロメートル以上を走破する長距離レース」ということらしい。ライブ映像を視聴するとフィニッシュは日本時間午前0時を軽やかに回るので翌日の仕事にこたえる。寝落ちもする。選手は3週間3000km自転車で走って疲れ切るだろうが、日本の視聴者も別の意味で体に堪えるのだ。今年のツール・ド・フランスのこの一週間は、ドラマチックな展開によるフィニッシュが続いて見応え充分だった。
今週の火曜日。生野区役所の武田さんの呼びかけで、grafの服部さんとリゲッタの高本さんと生野区の区長さんと区役所でミーティングをし、そのあと生野区の廃校になった御幸森小学校の新施設、生野パークの校舎屋上にあるプールを再利用したBBQスペースで会食をする。あれやこれやオモロイ話題のなか、大阪・関西万博の話もでた。1970年の大阪万博の開幕日、3月14日は、ワタシ11歳の誕生日で、至極個人的な想い出と重なるのだけれど、2度ほどその万博に行った記憶がある。アメリカ館のドームと月の石。お祭り広場と太陽の塔。噴水のある広場。アメリカンなこげたステーキをご馳走になったなぁ…..などなど。
1970大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」だったが、2025大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ということらしい。コンセプトに「People’s Living Lab 未来社会の実験場」とあって、確かにワタシ12歳小学校6年の図工の時間に、未来の建物を描いたような記憶があるし、富士山の麓を走る新幹線の絵を描いて入選したのは小学校2年生の時のようにおもうが、なんとなく誰もが近未来を想像することが出来る時代だったようにおもう。でも、いま、近未来を想像して描くことは、とってもムツカシイ時代になっているし、そういう意味では、「いのち輝く」ってどんなんかな…..と考えるのはエエかも。
ワタシ、建築に関しては、ド派手なデザイン、ビルバオ グッゲンハイムもエエなぁとおもうのです。ちょっと縄文土器的でもあり、エネルギッシュな感じがして。そんな派手なデザインもエエのですが、吉村順三さんのようなシンプルで居心地良いデザインで過ごすライフスタイルも「いのち輝くデザイン」でもあるような気が…..なんて。これを書きながらさまざまな感覚がふっと過って、ま、2025万博をきっしょにして、「いのち輝くデザイン」を一緒に考えるのも面白そうにおもえてきた、そんなBBQ会食だった。