コメンテーター・ファッシリテーター・審査員

「ものづくりセッション」があって、「空き家シンポジウム」があって、「M1選手権」があった週末。

土曜日。生野区のものづくり企業の若手が中心に集まって繰り広げる「ものづくり」を考えるセッションがあって、行政の武田さんが人を集め、私が場所を提供し、二人で司会進行をしながら進めるイベントで、プレゼンターの話題が興味深く面白いというのが最も大切であるものの、テレビを見ててもそうなんだけど、コメンテーターという人の役割が大切だったりし、参加者の共通の想いを代弁したり、新たな視点を提供したり、そういうコメンテーターの役目を、若いものづくりの経営者お二人が担ってくれることで、会場にエエ雰囲気がうまれたりして有り難い。

リサイクルでなく「アップサイクル」なんていうコトバを初めて知ったり、「デザイン経営」という経営手法をアップルなどを題材にして学んだり、The DECKというものづくりの人を受け入れるコワーキングスペースを作っている若い人から学んだり。なんとなく新しい「場」を作りたい若い方が多いのだなと気付いたりするのだった。

日曜日。生野区役所6階大会議室で、「空き家カフェ」の拡大版として、「生野空き家シンポジウム」があって、生野区役所と空き家活用プロジェクトメンバーの合同開催ということで、どんなスタイルで開催するかあれやこれや模索するなか、生野区長と「がもよん」の和田さんによる基調講演とトークセッションの2部構成になり、トークセッションは、若いプレゼンター4人のパワポによるビジュアルを交えた生野区に対する提案を基軸に、コメンテーター3人とファッシリテーター2人で意見を述べ合いながら参加者の方々に問いかけるスタイルで、NHK BSの『COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜』みたいな番組を真似たスタイルだともいえる。

ファッシリテーターの役目で参加するコトになったが、「ものづくりセッション」でもそうだが、多くの人とのコミュニケーションの場が、どんなスタイルで催せばお客さんが楽しめるのだろうか、会場の椅子の並び方もデザインし、そういう「コミュニケーションの場をランドスケープデザイン的に考えてみる」みたいな楽しみ方を知るようになって、そういうのがちょっとオモシロイ。

「M1選手権」を視聴するっていうのが、年末の行事のようになりだしたのは凄いなぁ。昨年のM1選手権後の漫才かどうか論争などをみていると、ワタシ、隠れジャズファンだったりし、まるで、かつてのフリージャズが…..とか、マイルスのエレトリック化が….とかいうジャズ論争を聞いているかのような気分になって、「評論家」とか「審査員」なんていう存在がある力を持つような状況になり、M1を評価する人を評価してしまう言動がおもわずワタシの口からポロリとこぼれ落ちてしまう瞬間もあって、そんなのがエエのかどうか。昨年は松本人志的感覚で、今年のワタシは上沼恵美子的感覚だった。真空ジェシカなんて初めて知ったし、肉うどんが印象的なフレーズとして残り、一番馬鹿に入れた!っていうコメントも印象的だった。50歳から進化する涙に涙した。