年末という心

お正月休暇、初日の、29日日曜日。

木村工務店では、12月28日が仕事納めの大掃除で、ま、それは、シゴトでもあって、「全員で一緒に片付ける」というイベントを通じて、日常の整理整頓の大切さを感じたり、材料発注の間違いの在庫を目の当たりにして、心情のどこかに、後悔のようなものが付着したりし、そんなこんなを通じて、会社の埃を振り払うコトで、なんとなく一年の心の埃も振り払らっているのだろう。工務店というのは、整理整頓をしながら、適切な材料発注をする、そんなものづくりであるのだ。と、毎年、この時期になると、あらためてそうおもう。何時ものように、午後3時頃から、皆で、テーブルを囲んで、ビールで乾杯し、お寿司を食べ、一本締めで一年を締めくくった。木村工務店の、ちょっとした伝統でもあるので、新しい社員にも根付いて欲しい。

 

先月催した、秋山東一さんのメルクリン&メカノの「縁」というのが、いろいろあって、そのひとつに、鹿児島のシンケンさんにお邪魔する機会を得たのだけれど、もうひとつ、30年ぶりに会うことになった、大学時代の友人のマツザキくんが、ふらっと東京からメルクリンを見に来てくれて、それで、その当時の、共通の友人ウチダくんを交えて、3人で会おうとなった。その日が、28日の納会終了後の夕刻で、うちの家で、鍋を囲んで、それぞれの歩んできた、30年の話を語り合いながら、これからのコトを模索する、三者三様なのだが、建築家のウエノくんが、伊勢からの帰りだということで、飛び入り参加して、それはまるで、居酒屋で隣に偶然出会したオッチャンが、仲間入りしてしまった!みたいな、四者四様の混沌とした状況になり、なんだかとっても楽しい宴となった。

いま、住んでる家を、リフォームした時に、「皆で食事を共にする2700mmのテーブル」を造ったコトで、いろいろな宴が芽生えて、いや、それが、いま長男家族が住んで、かつてワタシたち家族が住んでた家も、2度ほどリフォームをし、その家の方が、ワタシにとって、建築的に居心地の良い、お気に入りの場所が、何カ所もあるのだけれど、年齢が若かったせいもあるので、微妙な表現だが、フツウの宴にはなりにくく、ちょっと尖った宴ばかりだった。なので、次は、フツウに皆が集まって、食事を共にする場を、どうしても造りたかった。というのがワタシの心模様なんだろうが、それで、昨年、次男22歳の高校の同級生のママ友6人が、うちの家で忘年会をすることになり、その時にそれぞれの息子も一緒について来るという、「6人の母と6人の息子の宴」という、とっても奇妙で不思議な宴が芽生えて、そんな居心地の悪い宴なんて!とおもっていたら、想定以上に居心地が良くLovelyだったので、また、来年も!というノリになって、それが、今日の出来事に繋がった。

今年は、長男とその友人でベルリン滞在をアテンドしてくれたユウトが飛び入り参加で加わり、その上、ユウトの友人もなだれ込んで来て、その場にいた男子は、ワタシとマゴイッケイ以外、同じ高校出身者だという同窓会的フレンドリーな集団で、そこにラブリーな母6人がウキウキしているという、一見、気持ち悪そうな集団なはずなのに、不思議に皆が発する波動と歓声に癒やされてしまう、そんな29日の夜になった。

木村工務店では、1月6日が初出で新年会です。1月7日より通常営業となります。
今年一年間、ご縁を持った皆さまに、感謝申し上げると共に、良いお年をお迎え下さい。