お伊勢さん
昨日1月6日が、木村工務店の初出で、社員のそれぞれが、お正月休暇の出来事を含めて、年頭所感を述べあうのが毎年のコトで、それぞれのお正月を共有し、年頭の意気込みのようなものを分かち合うことで、一気に休日モードが仕事モードに切り替わっていくわけで、休暇が長引き、出勤日が近づくと、な~となく、ネガティブな感情も湧いてきて、少しずつそんなのが溜まり出したりするものだが、皆と一緒に集まり、それぞれの気持ちを知ることで、ポジティブな気分に変化していくのが、お正月の持つ力と年頭所感の持つ力のひとつなのだろう。その後、地元の清見原神社で、社員と職人さんと協力会社の人達が集まって、木村工務店としての初詣をするのも習わしで、その流れのまま、北巽の木曽路で、60人ほどの新年会を催し、ものづくりの仲間として、新年の挨拶をかわし、食べて飲んで、正月気分を吹き飛ばした。
2020年問題といわれる、オリンピックと消費税増税の反動、人口数の減少、後期高齢者が増え、若い人達のミレニアム世代が減少し、住宅の着工数が減り、空き家率が20%を超し、インバウンドが増え、大工さんの数が大幅に減少し、などなど。そんなことへの準備と対応が2018年から始まる。と書いてあったのが新建ハウジングという雑誌の年末の特集号だが、相撲協会の出来事などを見ていても、世の中の出来事を観察しながら、変えるべきものと変えないものを見極める時がやったきているのだろう。
木村家のお正月は祖父の代から伝わる座敷で、おとそをするのが習わしで、未完の本宅のリフォーム工事は、大工工事が終了し、残すは壁の左官工事とキッチンなどの家具工事だけとなり、あと一歩というところだが、座敷は以前のままの状態なので、壁を塗り替え畳を新しくして、お正月に望んだ。リビングダイニングキッチンにも除湿型放射冷暖房 PS HR-Cを導入したお陰で、断熱の強化と相まって、底冷えで、ぶるぶる震えながら、ストーブをガンガン焚きまくっていた座敷が、まろやかな暖かさに包まれて、これからの居心地の良い家の要素は、動線やデザインや素材や耐震性だけでなく、温熱環境の心地良さが、大切な要素のひとつだと実体験する新年だった。
お正月の三が日といわれる二日。初詣として伊勢神宮にお参りするのは初体験だった。奥方の要望があってのことで、混雑というイメージが強く、はじめは、あまり気が進まなかったが、ネットで調べると、パーク&バスライドといわれる方式を推奨しているらしく、素直にそれに従うことにした。午前6時30分に大阪を出て、西名阪も伊勢自動車道路もスムーズで、8時30分には高速道路から降りてすぐの サンアリーナの駐車場に到着していた。いたってスムーズにバスに乗り替えることができ、専用レーンをバスが走りながら、あっけなく外宮前に到着した。外宮を参拝し内宮を参拝するのが正式らしく、外宮の橋を渡って、木々の中に入ったとたんに、空気感が変わって、お伊勢さんを実感する瞬間だった。流石に、正宮の手前の階段は混雑していたが、それも我慢出来るレベルで、正面からの参拝を望まなければ、左右の空いた場所からスムーズに参拝ができ、心地良いリズムの参拝となって、来てヨカッタナ~という感覚に満たされた。
外宮から内宮へ向かうバスも臨時バスが大量に増便されていて、混んでいたら歩いてみるかっと心配していたが、こちらもいたってスムーズに内宮前に到着し、外宮よりも圧倒的に参拝者の数は多いものの正宮前の階段以外はスムーズな参拝となって、とっても清清しい気分になった。流石におかげ横丁はいっぱい。赤福ぜんざいなど長蛇の列で、並ぶ根性もなく、口の中で、ぜんざいと赤福餅の感覚をイメージしながら、ちょっと羨ましく通り過ごした。
おはらい横丁のような、いまあるものを見直し、既存のものに新しい意味を付加したデザインが、活気を生んでいるのだろうし、パーク&バスライドのように、混雑を解消するために、資源を皆で共有する時代なのだろう。伊勢神宮という、何千年もの古い伝統なのに、20年に一度建物を造り替えて、建物が美しく綺麗であるという「古い伝統があるのに常に新しい」。そのために、なんかちょっと無駄なような、贅沢なような、そんな行為を繰り返しているのは、継続していくには、そんなコトが、どうしても必要なんだろう…..と、今の内宮の姿と古殿地の場所を、横から眺めながら、あれやこれやと感じた、2018年の年頭所感だった。
木村工務店の通常営業は1月9日火曜日からです。
皆さま、2018年の木村工務店をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い致します。