「sound」

梅が咲いて、桜を意識しはじめた、3月15日土曜日。

そして、しとしと雨降る今日の日曜日。こういうしっとりした日曜日も悪くない。朝風呂いって、小路駅近くにできた、とっても美味しいハンバーガーをテイクアウトして、ドジャース対阪神戦を視聴する。阪神の才木投手の気合いが伝わってきてエエね。こういう時に頑張る阪神がオモロイ。かなりの阪神ファンだった木村工務店創業者で祖父の喜んでいる姿が目に浮かぶ。ちなみに木村工務店二代目の父は、かなりの南海ホークスファンだった。その反動か、三代目ワタシ、野球をめったにみない。ナイターのテレビ視聴がほとんどない。

なのに、昨日土曜日。昼から阪神対カブス戦を視聴して、夜はドジャース対巨人戦を視聴する。ドジャースの協力打線の打撃オーダーや特徴ある投手陣の情報を何気に知っている事にあらためて気付く。たぶん、ワタシは、日本球団の選手よりドジャースの選手の方が知っているようにおもう。ドジャース球団の日本人ファン戦略にはまっている典型的日本人だな。大谷くんのホームランを期待して、期待通りのホームランを視聴して、気分良くなっている日本国民のひとりだな。あらたな喜びを創造する、大谷くんとドジャース球団の「マーケティングとイノベーション」が、フィットしているようにおもう。

それにしても、大谷くんの、あのホームランの「音」がエエ。これフェースブックに表示されたリール動画の画面キャプチャーだが、昔から漫画に「カキーン」と書いてあって、その音を想像するのだけれど、金属製バットのカキーンという金属音とは、全く違う、木製バットと鋭い振りから発する、独特の乾いたサウンド。大観客がいて、なのに大谷くんがバッターボックスに立つと、シーンとした緊張感のある球場の雰囲気になって、そのなかに響く、あのホームランのオリジナルサウンド。そのあとに暫く続く球場内の響めき。この一音を聴きたいために集まるコンサート会場みたいだな。自分だけのsoundとかVoiceを持っているミュージシャンに魅力を感じるように、いつか是非、生音体験したい…..。

阪神対カブス戦がお昼から始まることになっていた、その土曜日の午前中。4月27日日曜日に清見原神社で開催される「神社マルシェ」に先立って、屋台の点検作業を参加者とする。昨年、木工家賀来さんオリジナル屋台を参加者皆で製作して、白い帆布が立ち並ぶ神社マルシェの屋台として貢献してくれたのだけれど、作業クオリティーの問題等もあって、ちょっとした間違いや不具合を、開催日のその場で修繕対応しながらだった。だいたい「ものづくり」って、いつもそんな感じだな。スノーボードの宅急便の袋に梱包されて、点検作業のために並べられた、屋台の部材たち。それはまるで、築地の市場に並べられている、マグロのようだった。

マグロの解体作業のように、袋から部材を取り出して、仮組みして、点検する作業って、とっても面倒くさい。皆で集まって協働作業するから出来る事だなとおもう。そういう面倒くさいことを面倒くさがらずに、ひとりでコツコツやり続けられるのが、大谷くんのようなプロの職人さんなんだろう。上の写真は神社マルシェのフェースブックから拝借。付き添ってきた子供たちは、周囲で楽しく遊び回り、大人たちは、面倒くささを感じつつ、楽しさに変換する努力して、協働作業をする、そういう時に発せられる「sound」も好きだな。