ワールドシリーズ

土曜日のお昼休憩に、会社から道路を隔てた向かいにある自宅に行って、昼食がてらテレビを付けると、ドジャース対ヤンキースのワールドシリーズが放映されていて、大谷くんがバッターボックスに向かう場面だった。スコアーを見ると、10回の裏3対2でドジャースが負けているが、1塁2塁にランナーがいて、ホームランがでれば、サヨナラ逆転スリーランホームランになる。ドラマのような劇的場面への期待が高まるし、こういう演出されたような状況に、ぴったりと大谷くんが登場するのが、ファンを惹きつける由縁なのだろう。

一球目を強打して、ファールフライをスタンドに飛び込みながらキャッチされて、誰もが、あーぁ、っと呟いたとおもう。キャッチしてスタンドに飛び込んだら、ランナーは進塁できるとは、全く知らなかった。で、2塁3塁になって、1塁が空いていたので、ベッツが敬遠され、フリーマンが打席に立って、その一球目を、豪快なサヨナラ逆転満塁ホームランを打った。思わず、漫画のような、ウヮーーというコトバが出たし、凄ぉぉい、やったー、と漫画コトバ3連発だったが、それにしても、いつからオレはドジャーズファンになったのだっけ。と我に返った。気が付けば大谷くんのドジャースを応援する日本国民だな。

その夜、奥方が旅行でいなかったので、ひとりで、ふらっと、自転車に乗って、居酒屋のカウンターで食事をする。テレビには、日本シリーズが放映されていて、満員の球場の映像をみて、野球ファンの多さにあらためて驚くワタシなんだけど、右隣の女性の方と、なんとなく話をすることになって、やっぱり今は、オオタニくんよね。と日本シリーズが放映されている最中に云いながら、マスターも一緒になって、午前中のワールドシリーズの試合の話でひとしきり盛りあがったあと、その女性が言うのには、女性ばっかりが数人集まると、オオタニくんにとってのどういう女性になりたいか…..という話題になることが、よくあるという。それにしても、ほとんどの人がオオタニくんと君付けなのだ。

奥さんになりたい…..というひとも、ま、ま、いるが、タイヘンそうだし…..みたいな感覚で、母親になりたい人が多いという。今という時代、家庭にしても会社にしても「育てる」というのは、社会的問題でもあるのだろうし、優秀な息子を育てた母親はステータスのひとつなのだな。で、その方は、オオタニくんの奥さんのお姉さんになりたいと云う。「私の妹の旦那がオオタニくんなのよぉね」なんていうのは、確かにちょっとカッコエエよね。知らんけど。品行方正でストイックでチャレンジングで笑顔をたやさない、オオタニくんは、いまやキリストやブッダみたいな存在になっていくのか…..。ひとつのビジネスモデルでもあるよね。

そうそう「第8回木質建築空間デザインコンテスト」で、建築家の矢部さん設計で、木村工務店で施工した、「ササハウス」が住宅部門賞を受賞したそうで、そのお祝いという名目で、矢部さんと野田のお店をはしご酒した日曜日の夜だった。