(たまご)

台風10号サンサンとなる(たまご)が発生し、熱帯低気圧から台風に成長して、日本列島に近づいてくるのに伴い、8月27日、その進路予想が発表されると、工務店の社内は、ザワザワしてきた。大阪直撃やん!現場の台風養生をどうするのか。が一番の問題なのだけれど、2018年の関空台風が、大阪を直撃した時の、あの突風のすさまじさと、通過した次の日の、異常な数の電話問い合わせが、社員の脳裏をよぎるのだとおもう。

結果的には、大阪の気象状況からすると「台風進路予想」というものに翻弄された台風10号サンサンだったように感じるが、それにしても、今まで以上に進路予想というものに興味が湧いてきた台風で、⽶軍合同台⾵警報センター(JTWC)や欧州中期予報センター(ECMWF)などの海外機関の台風予想があるのを知ったし、日経新聞には…..

「発⽣当初には、おおむね真っすぐ北上する予測をしていた気象庁やJTWCに対し、ECMWFは⼀度⻄に反れて四国の南まで進んでから、東に向きを変えて⽇本列島に上陸する可能性を⽰していた。結果的にこの予想が台⾵10号の実際のルートに近くなった。」

「各国はほぼ同様の仕組みで進路を予想するが、分析に利⽤する①気象データ②計算⼿法③スーパーコンピューターの性能が機関によって異なる。そのため、同じ現象の予想でも⼤きく結果が変わってくる」

「台⾵予想は接近すると精度が⾼まる。気象庁の情報をマメに確認するのが⼤事だ」

と書かれてあって、台風予想の難しさをあらためて知るのだけれど、テレビ報道では、その規模の大きさと全国での被害の大きいところが強調され、それゆえに心配が増幅されるので、台風準備を怠らない気持ちも増幅されて、それはそれで有り難いが、実際の大阪での空模様は、台風接近による突風や豪雨のイメージとは、全く違って、穏やかな土曜日、日曜日だった。

大阪直撃の台風予想を考慮すると、8月31日土曜日は、現場での仕事は全て中止で、会社での打ち合わせもキャンセルになり、緊急対応のための電話番以外、全休な土曜日だった。夕方、空を見上げると雨が降る気配がなく、天気予報も曇り。きっと台風で人出が少ないから、大阪駅すぐ近にできた、KITTE大阪を見て、バルチカ03で食事しょっ!ガラガラやでぇ!と出掛けた。

予想通り電車はガラガラだったが、KITTEに着くと、それなりの人出に驚いた。だいたい、皆、同じような感覚なんだなっ。予想は外れ、どこもかしこも食事の場所は行列が出来ていて、バルチカ03のヒロカワテーラーの立ち飲みカウンターの隅っこに無理矢理入れてもらってなんとか食事にありつけた。イタリアンバール ラ・ピニャータとSAMBOA Osaka Terminalをハシゴして、環状線と地下鉄乗り継いで小路に帰り着いた、そんな台風接近の夜だった。

ある意味、印象に残る(たまご)ちゃんだったなぁ…..