縁(えん)

空き家カフェ」開催の雨降る日曜日。毎月19日が開催日だが、今月は日曜日なので、参加者はゼロかもしれないとおもっていたら、顔見知りの6人が集まって「神社マルシェ」のフィードバックや「文化住宅PJ」のフィードバックなど、2時間があっというまに過ぎた。もはや空き家の話題より、町の雰囲気を盛り上げるためのイベントをあれやこれやと企画する座談会のような雰囲気で、それはそれで楽しい縁側的談議。

生野納税協会の総会があった月曜日。懇親会の席で、ロート製薬の会長と同じテーブルだったので、その歴史などを拝聴する機会を得たが、ワタシ、たまに自転車で、ロート製薬の裏通りを通ると、プール施設の遺構のようなものがあって、それが好きで、立ち止まって眺める。ミューヘンオリンピックに水泳のオリンピック選手を育てるために会社の敷地の一部にブールを造って、山田スイミングスクールとして育成したそうで、ロートという名前を出すと宣伝になるので、山田という本名を使ったそうだ。敷地内にコマーシャルにもよく出てきた大きな池が、かつてあって、そこで社員がボートを漕ぐという、昭和30年代に、ユートピアのような会社を造ろうなんていう発想が凄いなぁ…..とあらためておもった。社内では役職名では呼ばず、それぞれの本名をさん付けで呼ぶそうだ。

 

上棟式があった水曜日。RC造の自邸が建つ敷地の隣に、木造の平屋の広い座敷を造る計画で、吉野杉を使った木組みに吉野桧の垂木を数寄屋風の天井としてデザインする計画。施主は、木の住まいに憧れインターネットで調べ共栄木材の杉板を使いたいと直接連絡すると、大阪で計画するのなら木村工務店に尋ねてみればどうですかと言われて、うちの会社にお越しになったが、施主のお父さんとは、偶然、先ほどの納税協会で知己の方だった。で、この上棟式の当日、まったく偶然のことだが、携帯電話に、共栄木材の会長さんから連絡があり、今大阪に来ているので、これから木村工務店さんに立ち寄ろうとおもうが、ご都合どうですか…..なんていう連絡で、かくかくしかじかで、共栄木材さんから紹介があった、施主の方の上棟式がこれからあるのです…..なんて、人の繋がりと縁とは不思議なものだなぁと、つくづくおもう。そうそう娘さん達が子供用のスマホのようなデジカメで撮影する姿が「いま」だな。

 

地元小中の同窓会がミナミであった土曜日。左の写真で、60歳を超えてから、同窓会の回数が増えてきた。右はこの3月末に高校の同窓会がミナミであった時の写真。30代40代50代の頃は、同窓会にさほどの思い入れもなく、予定があえば、なんとなく参加する感じだったが、60歳を超えてくると、素直に、18歳までの自分を笑って振り返えれる気持ちになり、若い頃は、おっさんおばはんの楽しみ方だな…..なんて斜に構えて冷ややかに見ていたのに、その当事者になると、その当時の友と一緒に過ごす時間が、ハートにエネルギーのようなものを与え、活力になったりするのが、不思議だが、それが「老い」なのだろうね。そうそう、夜の心斎橋を歩くと、相変わらずインバウンドでいっぱいで、左側通行の文化は、ほとんど崩壊寸前だった。