しめ縄と忘年会
しめ縄づくりのワークショップに参加した寒い日曜日。
地元の清見原神社で催されるワークショップのお誘いを受けて、magosと散歩がてら、それぞれが自転車に乗って見学に行くと、「まちのえんがわ」のアオキさんと知り合いの女子3名が参加していた。会場に馴染みやすい雰囲気があったのだろう、面白そうなので一緒に作りたい!という。それで急遽参加するコトになった。ペアで作るらしく、magosは、アオキさんとコンビを組んで製作した。パートナーとしめ縄を堅く捻って結び合わせていく所作が、心も合わさっていく感じで楽しいのだとおもう。楽しい!毎年やりたい!そんなしめ縄プロジェクトだった。
で、興味深い事は、講師が、あの「東條英機」のマゴさんだという。レクチャーがとってもエエ感じだったこともあって、magosを家に送り届けたあと、スタッフの方からメッセンジャーを通じて懇親会に誘われたので、もう一度神社に出向いて、一緒に食事を共にした。
ワタシ、工務店を創業した祖父のマゴとして生まれたのは、どんな因果か思し召しか神の謀かいや戯れか、この歳になっても、人の誕生とは不思議な出来事だとおもう。誰もが高校生ぐらいになると、「私は誰」ウィルスのようなものにかかりやすいとおもうが、私の場合は、工務店という家に誕生した偶発的な出来事を受け入れるかどうかが「私は誰」ウィルスへの感染と発症だったようにおもう。しめ縄プロジェクトの講師の東條英利さんは東條英機さんのマゴだという。ちょっと特別な出自なので、自分の出処を受け入れるメンタリティーってタイヘンだったと想像するし、「東條家の歴史と向き合う事」なんていうコトバが印象深く残った。
そうそう社員と職人さんとで、忘年会を催した土曜日。コロナ禍の前から何十年間も、がんこの平野郷で、マイクロバスのお迎え付きで催していた。以前はそこの蔵を貸し切れたが、最近はその場所は閉鎖しているという。コロナ禍以降、いろいろな業態が変化しているのだな。内部的に過剰に人の手間のかかるところを見直しているのだろう。庭の眺めが良い座敷でも充分。飲んで食べてコミュニケーションして。昔から伝わるチームワークが育まれるシンプルなイベントだな。とあらためておもう。2次会は立ち飲みスタイルの加工Bar。半分ぐらい残って、終電が間に合う時間まで続いた。
しめ縄と忘年会と寒波。年末年始がやってくる気配だな。