社会関係資本

サヤカリーと「まちのえんがわ」忘年会を催した日曜日。

2011年は、東北の震災があった年で、その年の12月に「まちのえんがわ」をオープンした。スタッフの青木さんと私の二人で運営を始めて、月1回のワークショップを開催することを目標に、二人で運営を続けてきた。2012年4月から2023年までのその間に、延べ3217名の方々が、ワークショップに参加頂いた。改めて振り返ってみると、沢山の方々の参加に、感謝の念が湧いてくる。

コロナ禍があって、ワークショップの開催は、ままならず、徐々にワークショップが開催できにくくなり、それに10年が経過すると、ワークショップの内容と講師もマンネリ化し、講師の方々のモチベーションも低下ぎみだったとおもう。「まちに根ざす、まちのえんがわ」っていうのは、10周年を迎えて、これからが本番のような気がしてくるが、運営をする二人が高齢化し、どうも若い世代のニーズをくみ取れていないように感じ、若い世代の講師との出会いも減って、ワークショップの新鮮さがどんどん低下してきたようにおもう。

そんなこんなで、スタッフの青木さんと私は、「まちのえんがわ」の運営から退くことにして、来年からその運営を木村工務店の専務とサヤカリーのサヤちゃんに引き継いでもらうことになった。といっても「ワタシ」は、木村工務店の代表で、「まちのえんがわ」をバックグランドで支援をする立場でもあって、完全に「退く」わけにもいかない…..。そんな訳で、本日の「まちのえんがわ」忘年会は、スタッフの青木さんの、この11年間の貢献を労う会で、青木さんを知る多くの方々が集まって賑やかな夜を過ごした。

うちの現場監督のシノダくんが、この夜に顔をだしてくれて、云うのには…。入社の切っ掛けは、当時、小路に住んでいた、シノダくんの友人のヨネクラくんが、「まちのえんがわ」に出入りしていて、ワタシも一緒に自転車に乗ったりして遊んでいたが、ある日、ヨネクラファミリーは「compi」という雑貨屋さんをオープンするために、和歌山の那智勝浦に引っ越すことになった。そのオープン予定のお店を、アドバイスがてら、車で大阪から遊びに行くことになって、その同乗者にヨネクラくんの友人ということで、シノダくんが、紛れ込んで来た。それが「縁」となって、その後、木村工務店に転職することになった。シノダくんにとっては、「まちのえんがわ」のアオキさんが、その縁を繋いでくれた恩人なので、お礼の言葉を述べに来ました…..と云う。

「まちのえんがわ」オープン当初には、全く知らなかった、「ソーシャルキャピタル(社会関係性資本)」という言葉を知るようになった。これまで、「まちのえんがわ」と「ワークショップ」を通じて、さまざまな人との「縁」が生まれて、そういう縁のお陰さまで、ちょっとしたものづくりの楽しい想い出や、ちょっとした仕事と出会えたように感じる…..。これからの10年を若い二人に託して、「まちのえんがわ」が「木村工務店」にとっての、ちゃんとした「社会関係資本」となればエエなとおもうし、なによりもアオキさん、ご苦労さまでした。

ちなみに 「ソーシャルキャピタル 社会関係資本」をChaatGPTで調べると…..

ソーシャルキャピタル(社会関係資本)は、社会的なネットワークや人間関係において生まれる信頼、協力、情報の共有などの価値のことを指します。この概念は、社会学者ピエール・ブルデューが初めて提唱し、その後、さまざまな研究者や学者によって発展させられました。

ソーシャルキャピタルは、個人やグループが相互に信頼を築き、協力し、共同作業を行う能力を表します。これは、個人や組織が社会的ネットワークを通じて得ることができるリソースやサポートの価値を指します。ソーシャルキャピタルは、ビジネス、教育、健康など、さまざまな領域で影響を与える重要な概念とされています。

ソーシャルキャピタルは大きく、以下の2つの主要な形態に分けられます:

  1. 結びつき型ソーシャルキャピタル(ボンディングソーシャルキャピタル): 同じ社会的な背景や属性を持つ人々の間で形成されるソーシャルキャピタル。この形態では、共通の利益や価値観に基づいた強いつながりが形成されます。
  2. 橋渡し型ソーシャルキャピタル(ブリッジングソーシャルキャピタル): 異なる社会的なグループや背景を持つ人々とのつながりやネットワークを指します。異なるコミュニティ間での情報やリソースの流れを可能にし、社会全体の結束を促進します。

ソーシャルキャピタルは、個人の成功や組織の効果的な機能に寄与するだけでなく、社会全体の発展にも寄与すると考えられています。

 

あっ、そうそう、来年1月20土曜日は、4年ぶりに「お餅つき」ワークショップを開催予定です。