「BBQ」と「カリー」と「お茶」

雨が降り続いた今週。鶴橋のコーリアンタウンの入り口で、戦前から商売をしている材木屋さんの岡房商店のオカモトさんが、会社前の平野川が、もうほんの5センチほどで決壊するほどの雨量やったわ!とBBQ会場で語ってくれた。その金曜日の一日中降り続いた豪雨が収まり、土曜日は穏やかな気候で青空のもと、3年ぶりに木村工務店の協力会社の代表の方々と大工さんやうちの社員など、50人ちょっとの面々が、Tシャツや短パンなどラフな服装で集まって、BBQで食事を共にし、懇親を深めた土曜日だった。

先週に引き続き今週も一週間のうち4日、さまざまな会合の総会や会食があって、ご多分に漏れず、木村工務店の協力業者の集まりである精親会も、総会を兼ねたBBQ大会を催した。コロナの余韻が残存するこの時期、密室的な宴会場より、アウトドアーの宴会場のほうが、気分良さそうで、幸い、堺に、商店建築にも掲載された建築的にもエエ雰囲気のBBQ会場があって、バス一台をチャーターして、木村工務店からBBQ会場に乗り付け、食材も飲み物も機材も全て現地手配という、ちょっと贅沢なBBQができたのは、コロナ禍の3年間の行事中止による宴会費用が余っていたからで、毎年繰り返してきた行事を2年に一度にし、ちょっと贅沢に楽しむ。っていうのもコロナ以降の行事の在り様だとおもった。

毎月の第一日曜日にオープンしている「サヤカリー&kofukubook&ベーク」は、徐々に口コミが広まって、今日はカレーが完売するほど沢山の方々にお越し頂いて、さまざまな出合いの日曜日になった。常連として毎月お越し頂く方々が、数組あって、あれやこれやとコミュニケーションが継続できて嬉しいし、じゃぁ次回、「まちのえんがわ」で個展やってください。とか。近所に在住するアメリカ人でリピートしてくれている方が、イギリス人の建築関係の友人を連れ添って、それぞれがカップルでお越しになって、話が弾んで、じゃぁ今度、一緒にタコパーしましょうよ!とか。何人かのお客さんは、近くにある三国屋さんに足を運んで、アイスモナカをわざわざ買って、お持ち頂いたり、「まち」をブラブラしてもらえるのもちょっと嬉しい。


そうそう、建築の話も少々。今週は宇治の共栄製茶の3年ほどに及んだリノベーションが終わりオープンの週だった。共栄製茶の社員の方々が、お茶の作り方や検品の方法など、寄り添って丁寧に説明頂いて、あらためて「お茶」の奥深さを知るのだけれど、何よりも興味深かった事は、江戸時代から続く数枚の屏風にお茶の歴史のようなものが書かれてあり、その説明を聞くと、取れたての新茶を宇治から江戸にお茶を献上するために、参勤交代のような行列で上京し、途中、静岡でお茶を乾かすために数日間滞在したりするそうで、最後、江戸でお茶を入れる時の水は「御茶ノ水」の水を使って将軍に献上するのだという…..へぇーとおもわず大きな声がでたのは、ワタシが大阪人だからだな。