花見がフツウにできる気分
3年ぶりに社員と職人とで花見をした金曜日。
木村工務店のイベントを全く経験したことがない社員が数名いて、コロナ禍の影響の大きさを改めて感じるのだけれど、コロナ禍を体験すると、確かに社内イベントなんて、必要なさそうにおもえてくる。組織というのは個々人の貢献と成果がなによりも大事なのは言わずもがな、なんだけど、でもやっぱり最終的には会社組織全体として成果を上げなければならず、そういういみでは、チームワークといのは、ないがしろに出来ない大切な要素だなとおもう。
WBCでは、選手皆で、鶴橋の明月館で焼肉を食べた集合写真がアップされていたが、一緒に食事をするっていうのは、個々人がチームを意識する楽しいイベントであると思うし、ちょっとした学びの場でもあるとおもう。先代が庭に植樹した枝垂れ桜は、ここ数年で木が大きくなりすぎて、この木のサイズにあった枝振りに一生懸命変化しようとしているようにみえる。なので花も小ぶりで、圧倒的な美しさを誇る桜。とは違う、しっとりとした桜な感じなのだ。その9分咲きの桜の下で、皆で焼肉を楽しんだが、誰も桜を眺めていなかったような気がする…..。ま、それでも、この枝垂れ桜の木が存在するお陰で、木村工務店の社員と職人が集えるのだから、とっても有り難い。
工務店としては、BBQコンロとテーブルと椅子の配置とか、照明の配置とか、炭の起こし方とか、それなりに拘るし、どこで肉を買うかとか、お酒の段取りとか、後片付けをどういうスタイルでするのか、まで、ちょっとした木村工務店スタイルがあって、そういうのが伝承と学びの場にも繋がっているのだろう。イタリア人のエンツォ・マーリの本を参考にして、15年ほど前、大工に製作してもらった折りたたみテーブルがあって、そのテーブルをカウンターテーブルとして使いたかったので、高さをあえて900mmで製作した。今年は中締めで一端解散した後、桜の下のBARカウンターとしてそのテーブルが活躍した。そんなこんなで久しぶりに人と人が楽しく触れ合いコミュニケーションをする姿に接することができたのが、なによりも嬉しい出来事だった。
そうそう、自転車で花見をする、その1。春休みになって体力を持てあましているマゴ小学1年生と二人でそれぞれ自転車に乗って大阪城で花見をする。お堀の桜をバックに自撮りで二人の記念撮影をしていたら、インバウンドのアジア系の女性が、その様子を眺めてたのだろう自ら撮影をかってでてくれた。地元民が他国民の旅行者に記念写真を撮られるちょっとした可笑しさ。そして笑顔のサンキュゥーという発音がぎこちないワタシ。往復13.9km走って帰ったらマゴは鼻血がドバドバでたらしい。
その2。朝からロードバイクに乗って花見ライドをする。家から十三峠を越えフラワーロードを走って朝護孫子寺へ。竜田古道、亀の瀬から桜満開のJR堅上駅、柏原を抜け、そうそう石川河川敷のマルシェで珈琲飲んで、大和川沿い、瓜破、平野を抜けて帰宅。天気も良く、桜吹雪が舞い散るロードを駆け抜けるのがなんともいえない気分の、47.9km也。これぐらいなら、その後も楽しめて、ちょうどエエ感じ。
その3。奥方の電動ママチャリとワタシは小径自転車に乗って、日曜日午後3時すぎの大阪城の桜を見に行く。というか、人出を眺めに行く散輪。多くのインバウンド、西洋人が目立ち、あちらこちらにブルーシートがぎっしり敷き詰められ、老若男女多国籍な人々が笑顔で触れ合う光景がエエし、花見の時は人出を眺めるだけでウキウキした気分になる、14.9km走行也。
とにもかくにも、多国籍な人々と仲良く花見がフツウに出来る世の中であってほしいなとおもう。