WBC漬け。

桜が咲いて、花見な気分なのに、一日中しとしと雨降る日曜日。

久しぶりに、まちのえんがわワークショップを開催する。絵本作家の谷口さんと、大阪で唯一の手造りこんにゃく職人さんで、和凧の達人、87歳になる狹川さんとコラボし、和凧を製作するワークショップを開催した。一年前の5月に木工作家矢倉さんのお誘いで、、淀川で凧揚げをし、そこで知り合ったのが狹川さんで、ワタシ、狹川さんが製作するシンプルなその和凧に魅せられた。その時、空に揚がる凧の絵が、谷口さんのモダンな絵だったら面白いなぁっておもい、ある日、谷口さんに打診し、快諾を得て今日のワークショップに至る。

凧の背面は、和紙に細い竹をボンドで貼り付けて背骨とし、最後に糸を結んでいくのだけれど、凧の絵柄は、谷口さんデザインのサンタの絵を基本デザインにしながら、好き勝手に絵を書き足し色を付けていくことになった。ただ単に自由にデザインしてもエエよぉっていわれると、案外ムツカシイし、数人のグループでワークショップする効果も薄くなるので、ある規則や様式の中で自由にやる方が個性が出たりする。その最低限の規則(コード)や様式(モード)を提供するのが、ワークショップ主催者側の「仕事」のようにおもう。それぞれが製作した和凧「サンタコ」で、4月末に淀川で凧揚げ大会をする予定。

そうそうWBCのテレビに釘付けになった一週間だったよね!

化けもの先週の土曜日の夜、生野区のBARソケットに数枚のレコードを持参し、早い時間に音楽を聴きに行く。そのうちの1枚に、先頃亡くなったデビット・リンドレー(DL)のアルバムがあって、40年ぶりぐらいに、アルテックのスピーカーとマッキンのアンプで聴くと、20代だった当時より演奏を鮮明に感じとれて、とっても良かった。というのは、今週の月曜日に、以前このブログに書いた「会食」の時の高校時代の同級生が、ジャクソン・ブラウン(JB)のコンサートに誘ってくれた。そんなのが潜在意識のどこかにあって、かつてJBのギタリストであったDLを無性に聴きたかったのだとおもう。

3月20日月曜日フェスティバルホールのJBのコンサートにおっさん4人で行く。フェスはこけら落としのキース・ジャレットのコンサート以来だ。3階の最前列の席だったが、そこまでのアプローチが案外好きだな。エスカレーターの長さと角度と天井との取り合いとか、赤カーペットの大階段とか、ホールの細長い吹き抜けと照明器具とか、バーカウンターとか、わくわく感を演出しようとするデザインの努力を感じたりする。全く期待せず行ったのに、JB74歳のハリのある声量とオトナな音質に魅了されたし、プロフェッショナルな生演奏のライブ感にも魅了された。DLのスライドギターはもはや聴けないけれど、こんなレトロなエエサウンドを聴く機会って少ないしね。何よりも黒人女性二人のソウルフルなバックコーラスにハートフルになった。久しぶりに「Live!」という心地良さに浸れるコンサートだった。

お決まりだけれど、やっぱりそのお決まりを聴きたい、stayとtake ite asyで終演すると、皆で新地のちょっとオシャレな町中華で会食する。あーだこーだ。エエコンサートの後は、餃子もお酒も美味しいく感じるし、皆が笑顔なのが嬉しい。ミナミまでタクシーで戻って、市内組と堺・富田林組に別れて解散する。市内組二人で法善寺のバーで飲んだら夜中の2時を回っていた。タクシーがまったく捕まらないミナミの深夜を久しぶりにあじわう。「Go」もまったくダメだった。御堂筋で30分以上並んで二人で相乗りして帰宅。

そんなこんなで、3月21日祝日の朝は、なかなか目覚めなかった。テレビを付けた時は、既に日本はメキシコに3対0で負けていた。そのまま布団の中でドキドキしているうちに同点の3ランがでて、ホットしたので布団から起きるが、2点入れられ1点返して迎えた最終回。とーっくに奥方は起きているのに、心配で心配でテレビなんか見てられへんわ!といって片付けのような、そうでもないような、どーでもエエような動きを繰り返しながらゴソゴソしていた。サヨナラの場面はワタシの叫び声で、テレビの前に駆けつけて勝利を知るのだった。ワイドショーや夜の再放送や報道ステーションなどWBC漬けの一日になった。

3月22日は仕事だったが、WBCが気になる朝だった。ツイッターの「#WBC決勝」で情報を得ることにしてたら、アメリカにホームランを打たれた!というツイートが流れ、暫くして覚醒の一発!のようなツイートで同点になったと知るうちに、「Amazonプライム」でライブ映像が視聴できると知って、慌ててアクセスする。ちなみにAmazonプライムは、給湯器を大阪ガスのエネファームに替え、電気代金を大阪ガスで支払うように変えてから、その特典でプライム会員になっているはずなのだ。

午前11時頃から社内会議があって、応接室のモニターに、資料とともにAmazonプライムのライブ映像が映し出され、会議してるのか、WBC視聴しているのか、とっても微妙な状況だった。オオタニのトラウトへの6球目の鮮やかなスライダーを4人で視聴し4人でヤッターと叫んでしまったら、社内の皆は、何事が起こったのかといぶかしく思ったらしい。そんなWBCチームジャパンの優勝シーンだった。お昼からは勝利後のライブ映像を延々と眺めた。そういえば60歳ちょい前のある社員はメキシコ戦のサヨナラで勝利した瞬間、家中を走り回ったらしい。確かにシニアな世代でもそんな気分のWBCだった。

そんなこんなで、ワイドショーのWBCのインタビューや解説に聞き耳を立てる一週間になった。