女性力
春がやってきたような陽気の日曜日。住宅相談会の日曜日で、サヤカレー&kofukubook&bakeをオープンした日曜日。
住宅相談会の午前中のAさんご夫妻は、マンション住まいということなのですが、奥さんの想いが徐々に募り、新築の家に住みたくなって、土地探しをはじめているという。コロナ前に比べて、土地の値段が急上昇し、家の原価も超高止まりし、若い世代が新築住宅を建てるコトに躊躇せざるおえないムードが漂っている。タモリが発言した「新しい戦前」というコトバは面白いなとおもう。そんな独特のムードが漂う状況下で、奥さんのご両親が土地購入代金を助けてくれるらしい。確かに、そんなサポートというか、シェアがないと、若い世代が新築住宅を建てる気分になれないのが、今の実情だとおもう。
木村工務店の住宅相談会の土地探しでは、具体的な2、3の土地があれば、即興的に具体的なプランニングを想定しながら、あれやこれやとコミュニケーションするのは、それなりに楽しい打ち合わせなのだが、多くの土地探しの問題は、当事者のご本人自らが、候補を2、3に絞り込むまでの作業が、大変で、多大な時間を要し、なおかつ悩ましい。ということが大きな問題だと感じてきた。それで、そのご夫妻のライフスタイルを考慮した、土地の探し方をレクチャーし、自分で2、3の候補に絞れるようにサポートするのが、木村工務店流の住宅相談会なんだとおもう。
午後からのBさんは、相続で受け継いだ土地があり、そこに女性ひとり住まいの新築住宅を建てたいというご相談だった。弊社では女性ひとり住まいのリフォーム例がそこそこあって、どの方も自分の個性にあったライフスタイルを楽しんでいる様子が、ありありと伝わってきて、打ち合わせの第一歩に、自分自信で考えた間取りを持ってこられる方が多い。今回も間取りを楽しんで作られた様子がありありとうかがえるプランを持参してこられた。それをひとつの素材として受けいれて、私達は間取らず、あるひとつの建築のなかにその間取りをどううまくリミックスできるか、そんなのが問われているようにおもう。
住宅相談会の時間帯と並行して、「まちのえんがわ」では、女性二人による、サヤカレー&kofukubook&bakeをオープンした。6月ぐらいからは、毎週木曜日にkofukubook&bake。第一金曜土曜日曜日はサヤカレー&kofukubook&bakeという営業形態でオープン予定。女性二人がそれぞれの個性に応じたチャレンジをしていきたいという。これは大阪のおばちゃん的バイタリティーなのか。そうそう、ワタシ、大阪人男性は、知り合いでカレーを食べに来てくれたお客さん男子と縁側話をしていると、「商売どうでっか」「ぼちぼちでんな」みたいなニュアンスの会話を、現代的なコトバでやりとりするのが、やっぱり楽しいのだ。大阪のおっちゃんは古くさいままなのか。
そんなこんなで「女性力」を感じた日曜日だった。