一喜一憂

サッカーワールドカップ初戦ドイツとの前半戦でドイツのペナルティーキックが入ると、あ〜ぁとおもい居間の大画面のテレビをぷぃっと消して寝室の小さなテレビで寝ながら見ることに切り替えた。後半戦が始まるとなんとなく日本チームの雰囲気が変わって、いままで、ながら視聴していたのが徐々に乗り気味になってきた。同点のゴールが入るとグッと画面への集中力が増し、あの逆転ゴールが決まった瞬間布団をはねのけてヤッタァーと叫び声まで出た。ロスタイムは画面にとっても集中して緊張していたワタシ。

前回のブログに書いたヘッドライトのマイルストーンさんの上棟式があって、現場に行く道中の車の中で同乗していた工事部長のトミマスくんが「シャチョウ、祭日に京都の二年坂を歩いてませんでしたか!」と聞いてきた。「えっ!なんで知ってるのぉ!」と驚きを交えて聞き返すと、トミマスくんの息子さんの友達のSNSにシャチョウに似た人の写真が写っていたので、ムスコが「これぇ木村工務店のシャチョウさんと違う!」と写真を見せてきて、「ほんま似てるなぁ!」って話題になっていたのです。という。

確かにその日二年坂近くのイタリアンを予約していて奥方と食べに行く道中だった。本当は朝から京都に出掛けてそれも自転車でブラブラ紅葉散策しながらイタリアンを食べる予定だったのに、生憎、朝から雨模様だったので切り替えて朝風呂行ってお昼過ぎから電車で京都に向かい紅葉散策しながらイタリアンを食べる予定に変更した。初めて京阪電車のプレミアムシートに500円だして乗車したがこんなに快適だと知らなかった。京都からの帰りはいつも満員電車で立つことも多いのでこんな紅葉の時期に電車で京都に行くのは苦痛だったが、プレミアムシートなら電車で京都もありだな。そんなことよりSNSはコワイねぇ!

京都散策の道すがら。改修された京セラ美術館を見たが、既存の建物を残して地下を掘ったらしく、それがイタリアのカンポ広場のようであり、フランスのポンピドーセンター前広場のようでもあり、とっても良い雰囲気の広場ができてエエなぁ…..とおもった。最近、展示を見るためには予約が必要で、軽やかに美術を見て、軽やかに別の場所に移動して、なんて出来にくい。赤い鳥居を挟んで真向かいにある槇文彦さん設計の京都国立近代美術館が寂しげな雰囲気に感じられた。数十年前に開館してしばらくしてから訪れた時、建物内部の窓から眺める赤い鳥居がとってもドラマチックで印象的だったが、その背後にあったうらぶれたオールドなレンガ模様の建物が今や主役になって、若い人がいっぱいで、それが面白い出来事だとおもう。

紅葉の時に京都のお寺を訪れたことがない。というよりいままでいろいろな門前は何度も通過しているが、あまり内部に入ったことがない。雨が止んでいたので京セラ美術館から二年坂近くのイタリアンまで歩くコトにしたのは一日雨予報で観光客が少なかったからだとおもう。道中の高台寺の本堂は工事中で観光客がまばらだったので見学することにした。いや、それが、職業柄その「足場」が気になるのだ。お寺の本堂を改修する時に「素屋根」という足場で建物を覆うのだが、それがなかなか技術が必要でムツカシく、そういうのが気になるのだ。綺麗な足場組にワタシの心が惹かれて足場越しの紅葉の写真を何枚も撮っていたら奥方が何を撮ってるのぉ!へん!とツッコミが入った。

このブログを書きながらサッカーワールドカップ第二戦のコスタリカ戦を観戦する。ながら視聴しているワタシにもイヤなストレスかかる試合だった。前半からアノ選手とアノ選手を交代させろ!なんて好き勝手にほざいているワタシがいて、コスタリカに点を許すと、奥方はもぉ見るのんやめた!とテレビを消して呆れて去っていった。試合が終了すると、あ〜ぁ。負けたなぁ。しゃぁないわ!とブツクサ呟きながら戻ってきたが、選手も監督も頑張っているのにワタシも含めて視聴者とはこんなものなのだ。一喜一憂とはこんなことを云うのだな。