玄関に折りたたみ自転車という選択肢
自転車でブラブラ散策するのにとっても良い季節。奥方と二人で大阪城まで自転車で散策しどこかでランチしようということになった文化の日。
前回のブログに自転車のコトを書いたが、ワタシ、街乗りは電動ママチャリを愛用していた。奥方は買い物に自転車で5分の布施にその電動ママチャリを借りるわょ!といって使うことはあったが、車大好きなので、自分の愛車で身軽に運転し買い物にでかけていた。結婚以来、自分の車を持ち続け、次にどんな車を買うか車を迷う楽しみを楽しんでいる姿に何度も遭遇した。ワタシは、恥ずかしながら、いままで車のディーラーに行って車を試乗したこともセールスを受けたこともなく、今乗っている車はインターネット上の資料とYouTube上のその車に乗った感想を参考にして、まったく試乗せずに買った。とはいっても車を運転すること、特に長距離を運転することは好きなのだ。
で、そんな奥方が、コロナ以降、健康のため運動のためと称してその電動ママチャリを使う頻度が急激に増えだした。ワタシは生野区役所など近隣を用事で行く時には電動ママチャリを愛用していたが、そんな時と重なって小競り合いが勃発することが増えた。最近は電動ママチャリって、どこまでも行けて楽しいよね!と言い出す始末で、大阪城前にあるキューズモールまで電動ママチャリで行ってトレーニングや買い物をする日々がどんどん増えている。
かなり前のブログでも書いたが、ワタシの書斎だった場所が徐々に侵攻され今は完全に奥方の領土になってしまったが、代わりに食卓のテーブルの端にMacを置くことが容認されて、そこがワタシの居場所になった。それはデザインとしてテーブルに置かれているMacがカワイイと奥方の好みに合ったからだとおもう。この事例を考慮すると、電動ママチャリも奥方に明け渡すことになる日が急速に近づいているのは明白で、さて新しく買うワタシ用の街乗り自転車はどうすれば良いだろうか…..と悩んでみる。
住宅設計で車の駐車スペースを設計するのは案外ムツカシイテーマだとおもうが、自転車置き場も本気で設計するとやっぱりムツカシイテーマだとおもう。ただ自転車はなんとなく駐めることができるので成り行き任せみたいなところもあって、うちの家がある生野区のような密集市街地での自転車置き場は誰もが苦労していて、最近の電動ママチャリはホイルベースが長いので、なお苦労する。仕方なく「道路」を利用しているところも多いとおもう。うちの場合は自宅の道路を隔てた前に会社があってそこに電動自転車置き場がある。ちなみにロードバイクを中心に自転車で通勤している社員が6名ほどいて、自転車置き場もメーいっぱいな状況でもあった。
そんなこんなで「ブロンプトン」という英国生まれの折りたたみ自転車を購入する事になった。これにはあるべつの偶然が作用したのだがその話はまた何時か。うちの家をリフォームした時、玄関にロードバイクを置くためにその置き方のデザインを考慮して自転車を置こうと画策したが、奥方の猛反発に屈し、庭の軒下の隠れた隅っこに置く事になった。今回はちょい乗り的に頻繁に乗る自転車を庭に置くのも不便で家の玄関に置けるのが最良なのだが、玄関の大きさと普通の自転車の大きさのバランスをどう設計的に考えてもうまくいきそうになかった。
以前からインターネット上では気にはなっていた折りたたみ自転車「ブロンプトン」なのだが、ある日曜日の夕方、ロードバイクで散歩している途中、偶然その販売店の近くを通ってふらっと立ち寄る。車は試乗したことないのに、そのブロンプトンという自転車に試乗してみると、よく走るのに驚いた。電動でなくても大丈夫そう。なによりも折りたたみの素早さ快適さが秀逸でその折りたたんだ姿がとってもカワイイかった。でその場で即決することになった。
家に持ち帰り、最初はワタシもけなげに庭の軒下に折りたたんで置いて袋に入れていたが、数日して家の玄関にそぉっっとその自転車を折りたたんで置いてみた。すると帰宅した奥方が、カワイイ!と第一声。これやったらカワイイからここに置いてもエエよぉ!と、めでたく奥方の好みに適合し、玄関に自転車の居場所が生まれた。そんなこんなで電動ママチャリは完全に奥方が私の所有ですと宣言がなされ、ブロンプトンはワタシの自転車として玄関で共存できるようになった。そんなわけで、めでたく二人で自転車散策ができるようになって、ランチにありつけ、自転車でブラブラと帰宅する文化の日だった。
折りたたみ自転車を玄関に置くという設計もありだとおもう。