週末の出来事とテレビとツイッター

金曜日。お昼前。安倍元総理が銃撃されたという一報が衝撃的すぎて、お昼一番の仕事を終えるとテレビの前に座りツイッターを眺めリアルタイムで事態を見守った。心肺停止という報道を聞いていても奇跡が起こるのではないかと願う気持ちがそうさせていたのだな。といま振り返るとそうおもう。それにしてもテレビよりツイッター上でのリアルタイムに流れてくる銃撃の動画や手製の銃の写真にリアリティのある報道性を感じ、その後にテレビ画面でその映像の解説を視聴して、なるほど。なんていうSNS的情報の時代性を感じさせる出来事であった。

7月1日からツール・ド・フランスが始まった。昨年JSPORTSのオンデマンド放映で視聴してから今年も夜な夜な「街を空撮で眺める魅力」に引き込まれリアルタイムで視聴しているが、流石に金曜日の夜はツールより報道番組だった。土曜日のお昼休み、パソコンで前日のツールのステージ放映を視聴する。その画面の向こうの庭でマゴ達がプール遊びに興じていた。テレビでは安倍さんの遺体が東京の自宅に帰ったという報道が流れている。午後3時過ぎからは木村工務店の加工場で2ヶ月に一度の「ものづくりセッション」が始まる。明日日曜日は選挙だ。「時」というのは容赦なく流れていくものだなぁ…..なんておもう。

今年のツールはデンマークスタートだった。コペンハーゲンの街や地方の街を空から眺めると、あらためて美しいなぁとおもう。東京五輪の自転車競技での日本の空撮も美しく感じたが、空撮そのものに魔力があるのだろうか。選手が自転車に乗ってコペンハーゲンの街を高速で走る空撮を眺めながら、2017年の8月に息子二人と一緒にベルリンとデンマークを旅した想い出が高速で蘇った。レンタルサイクルを借りて3人でコペンハーゲンの街をブラブラ巡った同じあの道路を自転車選手が高速で駆け抜けている。なんていうのが単純に楽しかったりする。

3人とも建築関係なので、旅の興味はどうしても建築と街になり、自転車にとってもフレンドリーなコペンハーゲンの街はレンタサイクルで街を眺めながら移動するには最高の街だった。空撮を視聴しながら想いだした光景は、自転車を橋の欄干に駐めて眺めたコペンハーゲンの夜景とクリスチャニアというコミューンを訪れた時に門の前に自転車を駐めた映像。デンマークという先進的でモダンな街とヒッピーな街が共存している姿に面白さを感じた。そんな街をロードバイクが超高速で駆け抜け多くのデンマーク人が沿道沿いで熱烈に応援する映像にデンマーク人のエネルギーを感じながら視聴した。

ちなみに3つ前の写真に写るプール遊びをしているマゴは、この旅の時、ベルリンの街で、日本のラーメン屋さんに入るために、行列に並んでいる間に出産が始まり、テーブルにラーメンが出てきた丁度その時に、無事出産の知らせが入った、その時の長男の子供で、こんなに大きく成長する間に、世の中は、ますます予測不能な経済になり、えっっっとおもうような出来事が頻発する世の中になって、「情報」の21世紀なんていうコトバにリアリティがますます増して、それとともに、それぞれ個人の「心」の問題がそこに深く関与しているコトを痛感させられる、この週末の出来事だった。