スポーツ観戦

梅雨が始まりそうなジメッとした雨降る土曜日だったが、日曜日は春らしくカラッとした良い気候になった。奈良でこんな「コーン」を見た。工事現場で工事中に使うあの赤のコーンは目立つが、工事中でない時に注意を促すために使うコーンとして、ちょっと付加するだけで、さまざまなデザインの可能性がありそうで、へぇーっとおもう発見だった。

テレビでさまざまなスポーツの試合が放映される。スポーツを観戦するのが楽しい時もあれば、なんとなく退屈で面白くないなぁとおもってチャンネルを替える時も多々ある。それこそ人それぞれに千差万別の楽しみを持つのだろう。ワタシは野球をテレビ観戦することはほとんどない。大阪人だが阪神タイガースの試合を最初から最後まで観戦したことが全くない。嫌いというわけでもないが、3時間ほどテレビの前に座ったことがないのは、なぜなのかと自分でもおもう。小さい頃奥の座敷で毎晩のように阪神タイガースの野球中継を観戦していた祖父が、皆が集まっている居間にやってくる時は、たいがい阪神が負けている時だった。そういう仕草が面白かったし、そういう楽しみ方ができるのはそれはそれでエエなとおもう。

そういえば、大谷が投手で出る試合を半分ほど見た時がある。Jリーグは見ないけど日本代表のサッカーは観戦しているがあの先日のブラジル戦はどうかな。ラグビーワールドカップは興奮して録画を2回ほど見直したし、リーグ戦は一度視聴した。バスケットもたまにちょとだけ観戦する。オリンピックでのカーリングの面白さがようやくわかってきたが、心配で見てられない時があった。モーグルやクライミングも楽しめた。お正月の駅伝は親父が好きで毎年最初から最後まで観戦していたが、ワタシはここ10年ほどようやく楽しめるようになった。先日のボクシングは生放送を見逃して残念だった。

こんなことつらつら書いたのは、自転車のロードレースを観戦する面白さをまったく理解出来ていなかったし視聴したいとおもったこともなかったが、昨年からJspotsでジロデイタリアとツールドフランスをオンデマンドで放映するようになり、なんとなく視聴しているうちに4時間ほどのレースの楽しみ方がようやく理解できるようになってきた。が、それよりもイタリアやフランスのまちを駆け抜けるその映像が魅力の半分だとおもう。

ジロデイタリアは先週3週間に及ぶ競技を終えて旅した気分になったが、ジェノバの街を走り抜ける映像では、解説者も語っていたが、神戸の街に似ているなぁとおもった。最終日はベローナで、円形の古代の競技場に入ってくる演出などカッコエエのだが、それより自分の旅の想い出と重なったりするのが面白い。あの競技場の前の広場でビール飲んだよなとか。その時の旅の目的は、カルロ・スカルパが設計したカステルベッキオ博物館を見学することだった。お城を博物館に改装するために最小限の要素だけを付加し古いものと新しいものを一体化するセンスに感心したことを思いだした。

ロードレースを観戦しながら旅気分を味わったり、旅の想い出が走馬灯のようにフラッシュバックするのが楽しいのだと思う。