変化の春かな。
夏日の春。桜も散り始めて青葉がでてきた。住宅相談会がある日曜日だったが、気候が良いので、早朝から自転車に乗ることにした。今年初めてなのだ。4ヶ月近くこんなに自転車に乗らなかったのは自転車に乗り出してから初めて。というよりこんなに雪のある冬が久しぶりだったので、日帰りひとりスキーに5回行った。これも初めて。なので自転車がスキーに取って代わった冬のシーズンだった。
十三峠を往復するだけの1時間40分。足がまったく回らなくゆっくり登る。無事到着できて良かった。下り、定点観測的に桜を見ていた場所に駐め、山を眺める。サンシュウの群落の黄色は色あせていたが、ゴジラというか恐竜のような顔に見える山桜はかろうじて残っていた。ぎりぎりの春に間に合った感じ。
金曜日の夜、大学時代のフリスビー同好会のメンバーに誘われて大阪城で食事会。ワタシ、フリスビーのメンバーではないのだが、皆に親しくしてもらって、時折お誘いをうける。大阪城内にあるルーフトップテラスに赴くと、仕事帰りのサラリーマンでいっぱいだった。屋外のこんなスペースの4人席ならコロナ対策的にも安心感がある。大阪城がドーカンと見えて、気持ちの良い夜になった。
木曜日の朝は、庭を隔て同居するマゴの小学校入学式の日だった。6年があっという間に感じる。生まれてから6年間の子供が成長する姿をみていると、「人間」という哺乳類の成長過程の凄さを垣間見る。この6年間、ワタシといえば、日増しに物忘れの退化がはじまり、人の名前なんて、あのぉ…..、そのぉ…..、なんて言いながら皆の助けをかりてしまう状況なのに、子供の脳と感情と体力の進化はめまぐるしいものがある。もう一度ワタシもその6年間をやり直せないものか。とおもう。
日曜日。暖かく気持ちの良い気候での住宅相談会。ひと組目の若いご夫妻は、マンションリフォームのご相談でお見えになったが、ご主人が建築の設計者として勤めておられるという。そういう設計に携わって会社勤めの方のマンションリフォームの案件がそこそこある。先日も一件着工したばかり。うちの設計担当者がフォローしながら見積担当者や現場監督や大工にバトンタッチしていくスタイル。帰りがけ「まちのえんがわ」でお話しを聞くと、矢部さん設計で施工した「ササハウス」の奥さんのインスタフォロワーだそうだ。5万人近くフォロワーがいるとか。凄いね!
二組目の若いご夫妻は、土地探しからの新築のご相談に起こしになった。SUUMOによる土地の探し方やその土地をグーグルの地図で丹念に見つける方法をレクチャーし、中古住宅を購入してリノベーションという方法もレクチャーしながら、インターネット上で一緒に土地を探す。そういう「方法を共有」しているうちに、お客さんの好みに対しても徐々に理解が深まってくる。できるだけ広い土地を手に入れたいという。家は大きくなくても、庭があってバーベキューとか出来たらコロナ禍なので嬉しいと。コロナの影響による嗜好の変化が顕著になってきたとおもう。
社会情勢も住宅情勢も人間の心のありようが変化している兆しなんだろう。