寅年寅月寅日

寒い日々が続く。この凜とした冬の感じも好きだが、あっというまに2月後半になって3月もすぐそこ。小さな梅の花がちょこっと咲いたりして、春が少しずつ近づいてるような気がする。3月の一週間過ぎれば大阪の「まん防」は解除されるのだろうか。3回目のワクチン接種の封書が来たが、どうも予約がスムーズにいかない。このスムーズにコトが運ばない感じが、いまの空気感そのもののような気がする。

「五黄の寅年」というのがあるらしい。寅の年の寅の月の寅の日というのがこの2月18日で次は36年後だとか。で、うちの奥方は、寅のお寺として有名な奈良の朝護孫子寺に友人と一緒に出向いて金運招福「銭亀御守」とやらを手に入れ、神棚に飾って、笑顔だった。自分の財布を持ってそのお寺の一角にある銭亀堂にかざすと金運が上昇するらしい。なので財布をかざしたという。一枚の千円札がそこにかざされ持ち帰り私の財布の中にそっとしのばされた。それを使わずに入れたままにしといてやっ!そうすると金運上昇するからねぇ!とお達しがあったが、ワタシの財布のなかにもともとあった千円札と交換させられて、早速の銭亀御守の御威光か、そういうところはキッチリしてはりました。半信半疑で戸惑いながらも既に金運が上昇したような気分になって喜んでいるワタシもそこにいて、それにしても銭亀とはちょっとグロテクスな呼び名だな。

調べてみると昨年は自転車で十三峠や葡萄坂をヒルクライムした時にその朝護孫子寺に8回訪問したようで、その銭亀堂の前も何度か通過しているが、まるで改札機にSuicaをかざすようなそんな風習があるとは全く知らず、今年からは毎回財布をかざして通過儀礼として楽しもうとおもう。そうそう今年になってまだ一度も自転車に乗っておらず、今日など乗れそうな日和だったが、大阪は土曜日の夕方から雨がそこそこ降って朝起きると道がまだ濡れていたし、寒いし、自転車に乗るのは躊躇してスーパー銭湯の朝風呂で体を温め、家で「音楽を聴く」日曜日だった。

最近、レコードをかけることがあってもCDを聴くことがほとんどなくなった。iphoneのSpotifyで真空管アンプが接続されているディバイスの小型スピーカーにWi-Fi接続して聴くのがメインで、どうせ大きな音はだせないし、そこそこの音質でしかないので、それならイヤホンで聴くほうが良い時があって。「e イヤホン」が大阪日本橋に出来た当初はよく通ったが、まさかこれだけイヤホンが進化し伸びる業界になるとは。紅白歌合戦では、まず歌手の耳に興味がいって、どんなデザインのイヤホンをしているかをみたりする。その当時はUltimate EarsのTripleFi 10イヤホンを買って今も愛用しているが、完全ワイヤレスになってからはSONYにしたものの、空間オーディオなるものを聴こうとするとAppleMusicとAirPodsProの組み合わせになるのだろうし…..なんてイヤホンの購入を悩む。大きな音でアナログなステレオ音を聴きたくなったら大熊さんがやっている生野区のBarソケットにレコード持参で通うことにしている。ま、家風呂に入るのとスーパー銭湯に通うような感覚の違いなのか。

そうそう「音楽を聴く」はネットで大丈夫だが「本を読む」ことの方が最近問題で、本屋さんへ気軽に通えなくなって、やっぱりネットを通じたKindleだけだと、どーも本を読む継続感が途絶え、選択する本が単調で、ますます貧弱な脳になっていく感じがする。やっぱり本屋さんで本に出会いたいなぁ…..とおもうこのコロナ禍。

トラトラトラの運気にあずかりながら、そろそろフツウに出歩き出会える社会に戻って欲しいとおもう。