共有したり共感したり
木村工務店内のオミクロン株感染が落ち着くのかと思っていたら、家庭内感染からの濃厚接触者や感染者が発生し、自宅待機になって、こういう状況に遭遇すると、復帰してきた感染者が、なんというか余裕がある表情で笑顔で仕事をしていて、もはや集団免疫状況ではないのかとおもえてきて、無症状の感染者に早くなるほうが緊張感無くホットした安心な気持ちで社会生活をおくれるのではないかという微妙な気分になる。
冬期北京オリンピックが開催されて、政治とオリンピックの関係性を揶揄する気持ちも理解出来るし、開会式のセレモニーがカッコエエのかどうかの必要性はもはや微妙で、あのわざとらしい小さな聖火台の演出もどうでもエエような気持ちにもなるが、それにもかかわらず、同じ人間としての肉体なのに、こんな肉体的なスピードと演技の可能性があるのかと視聴し、出来もしないのにワタシも挑戦してみたいと夢見たりするところにオリンピックの面白さを感じる。
スキーをするワタシとしては、モーグルに一番の緊張感と魅力を感じて好んで視聴する。銀メダルにおわった王者カナダのキングズベリーのスムーズに簡単に滑り降りる姿を見ると、ワタシも出来そうな錯覚にとらわれるのが好きだ。現実的にはコブの上に立つとそんな可能性が全くないワタシであるコトも重々承知。当然勝つつもりだったキングズベリーに対して金メダルのスエーデンのバルベリと銅メダルの日本の堀島の果敢で挑戦的な滑りに興奮したものの、ミスのあるなしが金と銅の勝敗を分けるのが勝負の世界としての厳しさなのだろう。
競技後の堀島選手のインタビューで、「予選1本目からつらかった。このメダルとか、最低限の結果が残らないと、競技がしてられないんじゃないかなとか、ネガティブな気持ちがあった。4年間そうやってやってきて、昨日もつらかったし、今日の朝もつらかった。最後の一本滑りきるまで、安心できなかったが、(2人を残して)1位、メダルが確定した時に、ホッとした。安心な気持ちになれた」素直に辛いという気持ちを表現する姿にグッときて共感し、奥方など心配でLiveで見るコトでけへんわ!と語っていて、今考えると無意識で何人もの日本の視聴者が彼の辛さを共有していたのだろう。選手の喜びと苦しみを共有し共感してしまうところに、オリンピックという4年に1度の特別感があるのだろうか。
そうそう、今日の日曜日は今年最初の住宅相談会があった日曜日で、オミクロン株の危険性があるなか、CO2メータで換気のタイミングを観察し、お茶珈琲を廃してペットボトルだけの打ち合わせにして、できるかぎりの感染リスクを排除した相談会になった。
ひと組めのAさんは、仕事上のお付き合いもあるご夫妻で、マンションリフォームのプランを即興的に一緒に考えながら時間を共有するのが楽しいし、今回の担当者タカノリも一緒に格闘する2時間に、ちょっとした緊張感も共有した。二組目のBさんは、20年前のビフォーアフターに出演した時のことを記憶に留めて頂いて、終の棲家のリフォームのために参加くださった。やはり即興的にプランを考えながら予算のことも含めて、これからのライフスタイルを一緒に悩める時間に共感がうまれたりする。三組目のCさんは建て替え新築工事のプランを持参されてお越しになった。概算見積をどのように進めていくのか、実施設計はどうするのか等々、新築の家づくりをどのようなスタイルで建築するのかは、誰もが悩ましいコトだとおもう。
共有したり共感したり、そんなのをオリンピックでも設計でも感じた今週だった。