地球温暖化とか税金とか
庭のサクラはすっかり落葉し、ヤマボウシは只今紅葉中。階段前のモミジはまだ緑。いつも紅葉と落葉は年末になる。会社前のエゴの木は11月中に落葉していたのにここ数年は12月中頃まで落葉しなくなって、イルミネーションを取り付ける時期を逃し続けている。会社の南の道路から東を向いて見える生駒山の紅葉もどんどんズレて遅れているようにおもう。そういえばここ数年クリスマス感がなくなりだした。それもこれも地球温暖化と関連しているのだろうか。
小学生高学年向けの租税教室というのがあって、生野納税協会の関わりで何度かその講師として担当するようになり、今週は卒業した地元の小学校だった。学び舎の教室に入るなんて何十年ぶりなんだろ。教えるにあたってはシナリオがあって、それに従うだけなんだけど。税金って知ってますか!とか。あった方が良いですかなくても良いですか!みたいな質問もあり。15分ほどの税金がある時ない時のアニメのビデオ上映をする。そのシナリオのなかで、教育関係の税金の使い道で、小学校を建てるのに平均15億円がかかるというクイズ形式があり、模造の1億円ジュラルミンケースを開け、その重さと高さを体感する。1千万円の札束がおよそ10cmあるって、ワタシも知らなかったし、映画の強盗犯人が1億円のジュラルミンケースを持ち逃げするシーンがあるけど、早く走れないほど1億円が重いってことを体感して驚く。ワタシが、この1億円の「ほんまもん」を実際に手にする機会って、この先、全く想像できないですわ。
教育費に小学生は1人あたり約88万5千円、中学生は約104万3千円、高校生は約98万8千円かかり小学校入学してから高校を卒業するまで12年間で1人あたり約1,140万3千円、税金でまかなわれているらしい。ワタシも心のなかで、ほぉーっと呟いているのだけど、そういえば「税金」って案外、今まで、学校で学ぶ機会がなかったよね。ここ数日、あの大学の学校関係者が、家の中や学校のなかに1億円以上隠していた。というニュースに接すると、あの時右手に持ったジュラルミンケースの重さを筋肉が記憶していて、ぴくぴくっと筋肉が反応するのだった。税としての1億円の重み。
そうそう本日は住宅相談会があった日曜日で、まだベビーカーに乗るお子さんを抱えた若いご夫妻が中古住宅を探してリフォームをするご相談にお見えになった。設計担当のカワモトくんと一緒に、ある特定地域で検索したSUUMOの中古住宅情報を大きなテレビ画面に映し出しながら、グーグル上で丹念にその場所を探し当てストリートビューで表示させると、ちょっとした現地訪問で、付属の簡単な図面と簡単な内部写真をもとに現況を想像し、こんなリフォームの可能性があることを伝え、そんな一連の作業を一緒に共有するのが楽しかったりする。
どんな小学校の地域であるのかが重要なファクターであるとともに、水害ハザードマップを気にされる方も増えてきたし、家に駐車スペースを必要としない車を持たない都会でのライフスタイルを好む若い世代も増えてきた。水害ハザードマップは地球温暖化による影響と関連しているのだろうし、良い小学校区の雰囲気の良い住みたい街をつくるのは誰なのか問題。高齢者にとっての車と若い世代にとっての車をどう考えるかはこれからの都市交通とライフスタイルをどうするか問題でもあるし。それらの問題の背後には、税金の取り方と使い方があるようにも感じ。なんてコトをつらつら考えてみた今週だった。