陽気。
雨が降り続いた週。かなりの量の雨が降った翌朝は、雨漏りの調査依頼の電話がかかってくるのは工務店にとってのあるある的光景なんだろう。もう梅雨入りらしい。鬱陶しい天気が続いた後の梅雨の晴れ間の今日の日曜日は、アウトドアーに出たい気持ちが満々だった。
朝から自転車に乗るとランニングする人やサイクリストが多かった。緊急事態宣言下なので近場にする。十三峠から朝護孫子寺へ。初めて赤い橋を下から眺めるとリベット打ちだった。この橋でバンジージャンプをやっていて、一度やってみたいような。そんな気持ちもあるが、怖いような。歳も歳やしな。みたいな心の中の会話のようなコトバがバンジージャンプの飛び込み台の横を通るたびに行き交う。今朝もしばし準備中のバンジージャンプスタッフを眺めていた。長男がやりたいって言っていたなぁ…なんて心を過った。そしたら、昼過ぎ、午後2時から長男タカノリが、バンジー飛びます。今自転車どこに居てますか。みたいな家族ラインが送られてきたが、すでに家に帰り着いた後だった。みられなくて残念。
竜田古道里山公園横の丘から国分方面に下って竹内峠の道の駅に着くと、2人の人が話しかけてくれた。陽気が良いからだろう。ひとりは同じメーカーの自転車に乗っておられる方で、ワタシの自転車を褒めてくれて、疲れていたが何だか気分が上げ上げになった。もうひと方は70代の方で、ヤマハの電動自転車に乗っておられた。時速24kmでアシストが切れるので、平坦な道はしんどいが、坂道のアシストの魅力には勝てないらしい。持尾展望台まで後を追ったが、坂道なんて全く追い付かない。自力で坂道を越えた満足感もエエが、歳いっても電動でいろいろな峠を気軽に越えられる姿が楽しそうだった。ワタシもきっといつか電動にするだろうな。
帰り道、八尾空港に寄り道していつものベンチに座ると隣のおじさんが声をかけてくれた。何と、飛行機を持っておられて、友人がその飛行機で白浜往復しているので、ここで休憩し、待って、帰ってきたら、その飛行機に乗ってタッチアンドゴーで楽しむらしい。ワタシ、飛行機を持っておられる方と人生初めての接触でした。タッチアンドゴーは飛行機の全ての技術が詰まって楽しいらしい。乳酸菌の健康食品を製造販売されていて、団子のような食べ物をひとつ頂戴し食べた。自転車の携行食として良さそうだな。30分ほどあれやこれや。コロナと梅雨の間の陽気は皆を陽気にするよね。
そうそう、ジロ・デ・イタリアというロードレースが開催されていて、ものすごく興味があるわけでもないのだが、第12ステージがシエナからのスタートだと聞いて、jsportsで視聴した。ダイジェストはレースが主体だが、スタートからフィニッシュまでの動画は、街の紹介が入る。「イタリアの山岳都市」という本を教えてくれたのは、小さなマンションを建てさせて頂いた女性のお施主さんだが、その本に刺激されて、長男とレンタカーでイタリアの山岳都市を巡った。
その旅の中でも宿泊したフィレンツェからサンジミニアーノへシエナへそしてアッシジで宿泊した行程は深く記憶に残る。後日イタリアからスピードオーバーの罰金が来たのも今となってはエエ想い出だ。そのシエナのカンポ広場の雰囲気の良さとその広場に座った時の感覚が体験として身体に残る。また行ってみたい。シエナに宿泊してみたい。なんて。シエナで「広場」っていうものの良さを知った。こんな広場は日本にはないもんね。そのカンポ広場がレースのスタートだったが、自転車の友人が、ジロ・デ・イタリアを視て、なんで、イタリアの街ってエエのかね。広告ないからかね。なんて言っていた。それもそうなのかも。山岳都市は高低差があって統一された集合住宅的雰囲気と道幅とそのうねる街路の建物の高さがその良さのひとつかもしれない。
先日、町の工務店ネットで、日本は「住宅集合」になってバラバラだ。みたいな話題があったが、確かに日本の街並みにも「集合住宅」がもつ、緑を共有するとか、駐車場を共有するとか、屋根や壁の素材感を共有するとか、そんな要素が少し混在した方が良さそうだと思えてくる。ジロ・デ・イタリアを視聴しながら街並みを眺めるのが楽しい。そうそう山岳道路にキャンピングカー泊めて応援する光景も一度やってみたいな。