インスタントドリップのデザイン

1月は行く2月は逃げる3月は去る。らしい。明日からもう2月だ。今年の1月は寒い。50歳を過ぎてから、運動の必要性を感じ、日曜朝ランニングを始め、それがいつしか自転車になって、なのにこの12月1月と朝の運動としての自転車に乗ることがなかった。この冬の寒い朝とコロナ禍と緊急事態宣言を言い訳にするワタシのメンタルくん。それよりもこれだけ雪があると、再びスキー熱がもたげてくる。道具と滑り方の進化で、シニアなスキーしたいなっていう気分になる。新雪パウダーも味わいたい。なんていう今年の冬。

庭の侘助が開花する。「侘び」とはなんぞや!っとその都度考えたりするが、詫びることが侘びに繋がった。なんて本で読んだ。侘しい…なんていうコトバは文章でしか「言った」ことがない。周りの広葉樹の木々が葉っぱを落とし、枝ぶりだけの冬の寂しい世界のなか、緑色の硬い葉っぱと、開花した侘助の薄ピンクの花の色合いと、冬の青空のコントラストが、そこわかとなく寂しい気分にさせるが、それをエエなぁとポジティブに捉える感覚が、侘助の楽しみ方なのだろうか。

唐突だが。木村工務店の社内に、給湯室はないが、給湯コーナーはあって、社員の気分転換のためにも、それはそれなりに大切な場所で、機能的には出来ている居場所だとおもう。ワタシは、毎朝、掃除などの朝のルーティンの後に、その給湯コーナーでドリップ珈琲を淹れるのが日課。それは、リフォーム工事をさせて頂いた、喫茶ルプラさん(最近公開されたYouTube動画をご覧ください)の縁で、毎月、メール便でコーヒー豆を送付してもらうようになって、社員がドリップ珈琲を淹れられるようにしてみたものの、ドリップを淹れる所作が面倒臭いので、使用率はかなり低いが、それでも時として気分転換には最良。

   

それはそれとして、この冬の時期は、年末に頂戴したお歳暮の中にコーヒーインスタントドリップが各種あって、午後3時頃の休憩時にそれをたまに楽しむ。で、いろいろなメーカーの製品をフツウのコーヒーカップで使ってみると、湯を注いでいるうちに紙パックが淹れた珈琲に接して、なんとなく気分が良くない。カップの縁に紙パックを支える紙の取手のような仕組みが、メーカーによって様々で、それぞれのデザインを知るのが、この冬のひそかな楽しみになった。

紙パックがカップの中の珈琲に浸るたびに、神輿風に紙パックをカップよりもっと上に持ち上げられないものか!とちょっとだけ不快におもっていたら、先日、頂戴したスターバックスのインスタントドリップを使うと、カップよりパックが上に持ち上がり機能的で、小ぶりで洒落ていて、ちょっと建築的で、小動物のようなデザインでカワイイ。コーヒーを淹れる所作が楽しいのだ。流石だな。

 

ポットから湯を直接注ぎながら、こういう工夫を弛まずする企業風土のようなものを見習いたいものだな。なんていう冬の午後の珈琲タイム。