2021謹賀新年
新年あけましておめでとうございます。
コロナ禍で、ステイホームで、静かな2020年の年末が過ぎていった。何十年も木村家の行事として祖父や親父から繋いできた、年末の鶴橋市場と黒門市場に買い物に行くコトを躊躇して辞めた。と言っても、奥方は、フツウに手短くスゥッと鶴橋市場に買い出しにいった。想像以上にそこそこの人出だったという。
フグとかカニとかタイとかツクリとかをクロモンで買わなくても、大型路面店などいろいろな店が出来て、魅力が薄れてきたが、それでも、あの、活気の良い呼び込みの声にエネルギーをもらい、人混みに揉まれながら一年のストレスをリセットし、そこそこのお金を出して、海の幸を「市場」で買う「コト」が楽しいのだと思うし、代々伝えていきたい何かがあったのだろう。
海の幸を中心とした「自然の恵み」にお金を支払い、皆で笑顔で美味しいと言って食べながら、いろんなヒトやコトに感謝する。そういう「市場」で交換する「支払い」が「お祓い」となって、それが「ご利益」に繋がる。自然素材の家とか木の家なんていうのも、似通ったところがあるのだとおもう。なんていうことを本で読んだりしたのは、外に出ることを制限され、惰性のような外出の連続性が止まる事によって、家族が一緒に家で過ごしながら、テレビのお笑いやゲームなどに興じる笑い声がバックグランドミュージックとして流れるなか、静かに本を読んでだり、ネットをみたり、音楽聴いたり、ドキュメンタリーみたり出来たからだろう。
2021年1月1日の朝は、数寄屋の座敷でお屠蘇をし、その自然の恵みを体に頂戴して、神のゴリヤクを得た。その数寄屋の座敷にリフォーム後に仏壇が鎮座するようになって、「面影」のようなものも一緒に参加するよになった。その後、年末に予約している、地元の清見原神社の拝殿に座って、家族一緒に、新年のお祓いを受けた。昼からは富田林の奥方の実家にいって「身長180cm以上20歳以上の6人の息子達と2人の小さな男の子の孫」という長身の男だらけの親戚に囲まれた年賀を体感すると、ちょっと不思議な感じで、オレもまだまだガンバらなアカンなぁ……みたいな気分にさせてくれる。なんていうのが最近の1月1日のルーティン。
コロナ禍と共存するお正月。
2021年木村工務店をご愛顧賜りますよう、本年もよろしくお願い致します。