三輪さん

気が付けば、落ち葉の季節になって、庭の桜も紅葉と落葉の日々。

文化の日があった週。その「文化の日」という意味とその印象が薄い祝日。ほんとうは、この日が、日本国憲法が発行された日らしい。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日だという。明治天皇の誕生日らしい。なので憲法と天皇を切り離す必要があってこの日を憲法記念日とせず5月3日を憲法記念日にし、この日を文化の日としたらしい。なんてことを深く考えることもなく、休日として過ごす。

それにしても、日本の首相の交代。都構想の住民投票の動向とその結果。アメリカ大統領選挙の動向とその結果。そんなのが、この文化の日の前後に重なって、民主主義とか、議会制民主主義とか、住民投票とか、アメリカの大統領選出方法とか、日本の首相公選制度とか。そんなのを考えてみる機会になったのが、良かった。

文化の日。久しぶりに朝からサウナにいって、「ととのう」。ま、このコトバ、ちょっと気取っているので、よー使わんのですが、そういう心境になるのは確か。昼から中途半端に時間があって、自転車で大阪城にいって、スタバかパン屋のビールで、Kindleで本読みしようとでかけたら、自転車の鍵を忘れて、周辺に駐輪できなくて、困惑してしまう。そうそう、最近うちがリノベーションした、山岡金型製作所の店舗のオープン日だったので、ここから自転車で5分ほど、そこに立ち寄ることにすると、偶然、長男家族が孫達も連れて、お祝いに駆けつけたタイミングで出会した。孫達の戸惑いと喜びの入り交じった表情に和みながら、皆さんと、あーだこーだと会話をする。

 

「大正12年眼鏡用金型の製作に成功して以来、眼鏡金型一筋に研究開発してまいりました。眼鏡フレームは3次元の複雑な自由曲面の集合体である為、変形したパーティングを有する金型の加工技術を長年に渡り蓄積してきました。多くの有名ブランド・メーカーから支持して頂いております。その時代に応じた独自の金型製作の方法により、末永く世界の眼鏡業界に通ずる金型を創造し作って行けることを願っております」

なんていう、眼鏡金型の世界では有名な会社だが、これから先を見据えながら、インテリアショップのような、雑貨屋さんのような、ものづくりのアンテナショップのような、そんな縁側的なお店を運営しながら、眼鏡金型の新しい縁を模索していこうとするらしい。ワタシ、アウトドアーで使える革紐のエプロンを購入しました。

そうそうワタシ、還暦を1年ちょっと過ぎてしまったが、奥方もその仲間入りすることになって、長男家族が、うちの家で、夕食を振る舞ってくれるという。なので、ワタシの出番はどうするのか。サプライズで喜ばすのが苦手で好みでもないし、この歳になると、中途半端な贈り物をすると、逆ギレされるかもしれず。今週は、探るような、好みの同意をもとめるような、そんなコミュニケーションを繰り返すうちに、なぜか、「三輪さん」に行こうということになった。正式には「三輪明神 大神神社」おおみわじんじゃ。というらしい。

「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山にまつられることを望んだとあります。」「大国主は国造りの大業を完成されたうえ、天照大神に争わずして、国ゆずりをなされた方で、 その誠に感謝なされた天照大神が全国の諸神に命ぜられて、壮大なる宮殿を造営なされたのが、出雲大社の鎮座の由来です。」「国ゆずりの後は、政事(まつりごと)は天照大神の子孫があたり、目に見えない世界のことは、大国主が司ることになった」「ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。」

なんていうエピソードは面白いし、昔からちょっとした好みで、そんな視点で何度か旅をした。こんな企業経営もどこかにありそうだ。っておもうが、ま、そんなこんなで、有名旅館でもなく、豪華プレゼントでもなく、イタリアンもフレンチも寿司もなく、三輪さんと三輪そーめんで、還暦のお昼を祝うことになった。

マゴ達を交えた夜の還暦家庭ディナーに感激する奥方だったが。このコロナ禍。都構想住民投票。首相交代。大統領交代。世界的な政治経済文化の変化によって、ライフスタイルはどうのように変化するのだろうか。家造りのこと。家族のこと。会社のこと。そんなのが三輪さんで、よぎっていった…..。