GoToキャンペーンで行く北海道自転車旅

7月の海の記念日に、しまなみ海道の生口島の宿、輪空に宿泊すると、宿のご主人から、コロナ禍で、しまなみ海道を自転車に乗るお客さんがめっきり少なくなって、ちなみに東京からのお客さんはほとんどキャンセルになったそうだ。それで、このGoToキャンペーンに乗っかって、北海道の美瑛で、自転車に乗ろうとお誘いを受ける。一緒に宿泊していた、外資系大手企業を早期定年退職し札幌に移住したナベポンも一緒に行くコトになった。それがこの週末のコトだった。

生憎の大型台風が立て続けに2本接近するなか、めまぐるしく天気予報が変化し、当日は、雨にも何度か遭い、どんよりした天候だったり、一転して曇り空から晴れ間が覗いて、暑い夏のような日差しになったりで、決して天候に恵まれたとはいえないが、いかにも北海道らしい観光スポットを自転車でアップダウンを繰り返しながら巡礼する旅だった。

  

なによりも、飛行機に自転車を積む輪行が初体験なので、自転車を輪行袋に梱包するための袋と付属的な道具の準備とその方法に、ひと月ほど前からアタフタする。ま、建築中の「養生」作業のようなものなんだけど、ネットを見たり、知り合いに聞いたりして、特にリアディレイラーが壊れやすいと、いろんなひとから忠告されたので、結構神経を使ったが、こういう準備も含めた作業が、自転車旅の面白さなのだろう。

  

しまなみ海道を巡ると、水平線と、海と、島々と、橋と、集落の織りなす、自然と共生しようとする海のひとたちの姿と海の幸に魅了されるが、美瑛を巡ると、地平線と、うねりながら折り重なる丘と、アップダウンを繰り返しながら真っ直ぐ一直線に伸びる道と、小屋が織りなす、自然と共生しようとする里山のひとたちの姿と山の幸に魅了される。

旭川空港から飛び立った飛行機の窓から大地を眺めると、美瑛の自然と共生しようとする人たちの手が加わったランドスケープが、美しいなぁと魅了されたが、そういうランドスケープに、自転車の足跡を、筆として、大地を痛めずに絵を描けるのが、ちょっと嬉しい!