「数値」の世界。
降り続く雨。うだるような蒸し暑い夏もイヤだが、それでも、もうそろそろ梅雨が終わって欲しい気分。オリンピック連休が、コロナで、唐突なGOTO連休になってしまい。なのに、ここ最近、感染者数が急増し、ソトに行くかウチに居てるか、葛藤のようなものをしいられていたが、幸いこの梅雨の長雨で、家に居て過ごすコトに、納得感のような気分をもたらしてくれて、この連休は、感染拡大を制御してくれそうな梅雨に感謝したい気分。
最近のテレビやネットで、こんな「数値」を知ると、70%が感染せず。感染した30%のうちの98%が、無症状か、ほぼ無症状か風邪症状だという。感染した30%のうちの2%ほどが軽症入院で、死亡が0.01%以下なのだという。案外大したことないかも。っとおもってしまうが、そうおもうことが慢心で、コロナの潜む危険性なのだ。注意しなくてはいけない。いつ陽性感染者30%のうちの2%の入院感染者になるか予断を許さないのだ。と諭されているような感じがする。「数値」というのが「恐怖」と結びつくと「厄介」だなとつくづくおもう。確かにコワイ。
2019年の交通事故の死亡者は3215人らしい。2020年の1月から5月までは、1155人が交通事故で死亡しているという。現在のコロナ死亡者数は996人。数値だけみると、日本では、自動車に乗る方が危険だとおもわれる。全世界のコロナ死亡者数64.5万人だから、やっぱりその巨大な数値に恐怖心が湧くが、ちなみに全世界の年間の交通事故死亡者数を調べると約135万人もあって驚く。交通事故とコロナを比較するのがナンセンスなのかもしれない。おそらく「未知なるもの」や「コントロールしにくいもの」に対する「死」の「価値」が違うのだ。withコロナはwith恐怖心なのだな。
建築でも、「数値」というのが、時としてオモシロイ。耐震性能はこれからは「2」ではなく「3」なのだ。とか。断熱性能のQ値は1.5以下であるとか。そのQ値がUA値になって、0.87以下であり、断熱等級4なのだ。とか。HEAT20 G3ではUA値は0.26以下なのだ。とか。気密性能をあらわすC値は1.0以下は当たり前なのだ。大阪は夏も考慮して屋根の断熱スペックを上げたい。なんて。「ちょうどエエ数値」というのが、ムツカシくてオモシロイ。
ちなみに、上の数値が、ワタシの家の居間での年間の月別平均気温で、約21℃から27℃ぐらいで推移している。下が大阪市の月別気温。ブルーが最低気温、オレンジが平均気温、レッドが最高気温。ちなみにワタシの家は、「PS」という輻射熱冷暖房装置で冬の暖房と夏の冷房をまかなっている。電気使用量を調べると、12月1月2月3月と暖房で。7月8月9月が冷房。5月6月10月がまったく冷暖房を使用せず、4月と11月は半分以下の暖房使用だった。
上が、大阪への旅行の時の服装の目安で、5月と11月の長手のシャツや薄手のカーディガンの時期の平均気温をみると18度℃ぐらいなので、冬の家の温度設定は18℃を目安にするのが、省エネな住まい方として良いというコトらしいが、実際に生活してみると、冬は22℃ぐらいになっているほうが気持ちが良い。エネルギー的には贅沢なんだが、気分として居心地が良い温度がある。ちなみに北海道の断熱気密の優れた家では、冬の外気温0℃以下で、室温25℃近くにして、半袖でアイスクリーム食べるのがカッコエエのだとか(知らんけど)
5月6月10月は風通しの良い家として、窓を開け放って生活しているつもりだったが、6月26℃と10月24℃が、大阪の平均気温6月24℃と10月20℃と比べると、外気温より高温になっていて、無冷暖房月だが、断熱気密住宅になっているので、オーバーヒート気味なのだろう。今以上に窓をもっと開けて風を通す方が良いようだ。
リフォームに際して「温熱環境的に居心地の良い住宅」を目指すことにし、窓と断熱気密と冷暖房機器の計画を設計の時から一緒に考え、数値として、月別平均気温を18℃から26℃ぐらいを目安に考えた。断熱気密の性能値。窓の性能値。冷暖房の能力。住まい方。肌感覚。気分。そんなのを総合して、結果としては21℃から27℃で推移している。奥方は、今回のリフォームでの微妙な不満点はそれなりにあるものの、この温熱環境が快適になったことが、居心地が良いと感じる大事な要素で、一番良かったコトなのだそうだ。
「数値」の世界が「恐怖」や「居心地の良さ」とも結びついているのだなぁ…..。