コロナ下の歓迎会と居心地のよさ
雨が降りそうで降らない。パラパラと雨が降ったり。日差しが差し込んだり。気まぐれな梅雨空の日曜日。相談会の日曜日だったが、なんだか、平日にばらけて、参加者がいなかった。コロナ後の微妙な空気感。再びコロナがぶり返すような感じも漂うが、もはや、経済活動を止めるわけにはいかないだろう。
家を建てるコトもリフォームするコトも「躊躇」してしまう感じなのだろうか。そんななかでも、フツウに家の室内環境のコトを考えて、というより、コロナ後に、もっと家のコトを大切に考えて、家造りにエネルギーを注ぐひとたちも、それなりの数がいてるコトを知って欲しいとおもう。それぞれにとって「居心地の良い家」を考えるのに相応しい空気感が、コロナ後のいまのこの時期なんだとおもう。
さて、4月入社の現場監督の新人、ヒダカくんがこんなコロナな時期に入社したものだから、社員や職人さんや協力業者のひとたちと交わるコトが出来なかった。今までの木村工務店のルーティンでは、4月2日のお花見で、社員と大工さんと手伝いさんと対面し、お互いの関係性の一歩を踏み出す。6月の最初の日曜日と月曜日に、協力業者との一泊旅行があって、そこで、協力会社の社長さんと対面し、現場監督にとっては最も大切な協力会社とのコミュニケーションが始まるのだが、コロナで全てが中止になった。なので、今週の火曜日、勉強会とヒダカくん歓迎会を兼ねた社内イベントを実施した。
withコロナを考慮し、ソーシャルディスタンスを保つ勉強会と飲食をあれやこれやと工夫してみた。食事は近くのあそび菜さん、やすらぎさん、寿し武さんから、それぞれテイクアウトし、それぞれの皿に盛り付けた。缶ビールでの乾杯を基本にし、いわゆる盃を交わすのは止めて、あるひとりが一方的に日本酒を注ぐコトにした。建築にとって大切なテーブルセッティングは、4×8のランバーコアーのテーブル2枚続きを基本にし、5人と4人掛けの互い違いで座るコトにして、3セット用意した。3枚しかなかった4×8の合板が、幸い、昨年のメルクリンのイベントで3枚買い足したので、こんな時に役に立った。このwithコロナの状況下で、どんな飲み会が、どんな歓迎会が出来るのか、皆で試してみたかったのだ。
そうそう、昨年に鹿児島のシンケンさんを訪問し、迫社長さんと秋山東一さんの案内で、そのクオリティーに感心したが、ワタシたち木村工務店はモデルハウスを持ちたくないのだ。では、どうして、そのクオリティーを保つのか、なんだかんだ考えて、木村工務店の「設計スケール」と「設計コード」というものを明確にし、それをお客さんに表現できることを目指そう!というコトになった。半年ほど経過し、そのたたき台が出来たので、それを発表するのが、この社内勉強会でもあって、タカノリを中心に意見交換をおこなった。
先日の八ヶ岳で宿泊した永田晶民さん設計の別荘で、ワタシになにかが転写され、最近出版された、永田晶民さんの「居心地のよさを追い求めて」という本の影響もあって。建築として「居心地のよさ」というものを追求するコトは、人間愛のようなものを追求することに等しく、なんだか、そのコトをないがしろにした、スケールやコードを考えてもダメだなぁ…..なんて。その勉強会の時に脳裏をよぎったコトだった。
日曜日の午後3時を過ぎて、晴れ間も覗いた。先週に続いて、自転車で大阪城を散策する。スタバがいっぱいだったので、向かいのベーカリーに入ったら、生ビールがあった。屋外のソファーに座って、ぐぃっといっぱい。あまりにも快適なので、LINEで奥方を呼んだら電動ママチャリにマゴ二人を乗せてやってきた。ビールをぐぃっと口にして、あぁ幸せ!って奥方が呟いたら、マゴイッケイが、なんで幸せなん?!って聞き返す。ビールと、あんたらマゴと、自転車でここまで走ってきて、この公園のソファーで居心地良いから!と応えた。
マゴたちを公園で遊ばせて、自転車を押しながらゆっくり帰宅。確かに、マゴとの1時間だけは、良いよなぁ…..。