さまざまな出来事が重なる日。
政府が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために自粛を求めてきた、都道府県境をまたぐ移動が、6月19日から全面解除されて、この20日と21日の土日に、小学校の同級生5人と、しまなみ海道の生口島の輪空で宿泊し、自転車で島巡りをしてきた。
今年はじめ、まだ、コロナが騒がれていない頃、ゴールデンウィークに、宿泊予定を申し込んだが、生憎の満室だった。なので、3月中頃、皆と、あーだこーだと折り合い付けて、この梅雨真っ只中の6月20土曜日を宿泊日に設定した。偶然にも、宿泊前日にコロナ移動が解除され、GWであれば、もちろん移動も宿泊もできない状況だったので、なんとなく、ラッキーが転がり込んだ感じなうえ、けっこう激しい雨が降り続いた一週間だったのに、この土日だけは梅雨の晴れ間になって、日頃の行いがエエからだぁ。というお決まりのコトバの掛け合いで鼓舞しあいながら、ちょっとした幸運を喜び合った。
そうそう、このブログにも書いたが、1ヶ月前、自転車がダメージを受け、乗れない状況になってしまったので、古い自転車を持ち出し、参加する予定にしていたところ、ベックオンという自転車屋さんと、ウィリエールのキタムラくんが、自転車の納期と部品選定までサポートしてくれて、20日出発前の19日の午後8時にニューバイクが完成するという、とってもギリギリな状況で、これをラッキー続きと呼ぶのかどうか。そもそも、自転車が損傷しないように丁寧に取り扱い、以前の自転車がそのまま乗れているのが本筋であるものの、世の中の流れとワタシの流れが、19日に同じ転換点を迎えたのが、超個人的なオモロイ現象だった。
宿も、ワタシたちがコロナ自粛後、最初のお客さんで、宿の主人も女将もともに、じわじわとした喜ろこびを、お互いに分かち合いながら、なんでもないフツウの歓談と海の幸が、心に沁みる夜になった。
その偶然性の連続は、もうひとつあって、最近、しまなみ海道の大三島に移住した写真家のノモトヒロヒトさんが、フェースブック上に、その様子を投稿していた。木村家本舗というイベントでお付き合いが始まったので、この機会に訪問できればとも考えていたが、仲間がどこを走るかチョイスする都合もあるので、特別に、お伺いする準備も連絡もしていなかった。ところが、同級生のマツバラくんがチョイスしたコースが、生口島の宿から、大三島を経由して、伯方島の開き山をヒルクライムし、島をぐるっとまわって、美味しいもんでも食べて帰ろうというコースだった。
先頭を自転車で引いてくれる宿の主人イチムラさんと、走りながら、大三島に移住した友人の話をすると、伯方島からの帰りに、大三島をぐるっと周回する、ちょとしんどいコースを強引に組み込んで、そのノモトさんの移住した家まで、自転車で力強く引いてくれた。そのお陰でノモト親子3人と再会することになった。ほんとに突然な訪問に驚き喜んでくれた姿と、家の真ん前に海と島々が箱庭のようにあって、それを眺めながら、振る舞ってくれた、みかんジュースの味が、皆の心に残った。
で、終わるはずが、その数分後、ワークショップや造園でお世話になっているイエタニさんが、サーブに乗って、大阪から四国経由で、ノモト家にやってきた。お互い驚きの笑顔。移住した家と海と青空と海風とミカンジュースと自転車とサーブとノモト家族とイエタニさんと輪空のオヤジと同級生軍団とワタシが、こんな大三島の外れのこの場所に、いま集まっている、奇跡のような組み合わせが、とっても不思議だった。
今日の21日日曜日は、夏至と大安と新月で部分日食と父の日が重なるラッキーな日なのだとか。家に帰り着くまで知らなかったが、さまざまな出来事が重なる転換点のような日を、こうして振り返ると、不思議だし、出会った人々とその出来事に、感謝の気分さえ込み上げてくる。
↓ ノモトヒロヒト氏撮影