ニューノーマルって。

なんとなく、通常の打ち合わせが増えてきた。この2ヶ月ほど、住宅建材メーカーの営業担当のひとたちが、まったく来なくなっていたが、最近、ちらほら、営業にやってくるようになった。皆がマスクと手洗いスタイルなのが、ニューノーマルっていういうやつなのか。そのマスクが、夏が近づくに連れて、蒸れて、ちょっと不快。

毎朝7時に、うちの大工さんや手伝いさんと顔を合わせて、おはよう!と挨拶するんだけど、なにげに手洗いとマスクの励行の話をしたら、これからの時期マスクしていると熱中症になりやすいらしいで。とマッチャンがいいだして、そしたら、ドウニシさんが、ナカちゃんは高~いお金だして、夏用のマスク買ったみたいやで、ほら、それやそれぇ!っと、皆ではやし立てて微笑む朝のひとときだった。

調べてみると、夏用のマスクっていろいろあるらしい。ユニクロも参入するのだそうだ。新しいニーズをみつけて、素早く生産する、柳井さんていう商売人は凄いね。冷感素材をマスクに活用すらしい。無印良品も夏マスクを販売するみたい。そうそう夏にランニングや自転車に乗る時のマスクは辛い。マスク回りのこんな汗のかき方を経験するのって、誰もが初体験だとおもうけど、ちょっと新鮮な感覚でもある。だからこそ、新しいニーズとビジネスがうまれるのだろう。

夏用ネックウオーマー型マスクっていうのがあるっと知った。日焼け止めと熱中症対策と飛沫防止用として活用できるのだとか。これなら職人さんにも良さそう。これからの夏の職人スタイルが、空調服を来て、首と口と鼻に夏用ネックウォーマー型マスクをしている職人さんが働く建築現場が、ニューノーマルになるのか。どうかな。ちょっとアンドロイドが現場で働いている感じ。それより、こうなってくると、いまだ到着しないアベノマスクは、神棚に飾って、政府から送られてきた、コロナ避け安全祈願のお札として、その役割はしっかり担って欲しいね。

そういえば、今週土曜日、八尾で、木造2階建ての上棟式があった。午前中にお施主さんのご主人がひとりだけ参加され、外壁のモイスも、室内の断熱材や気密シートも完成している状況だが、部屋うちに、御幣というお札と洗い米とお塩と御神酒を飾って、二礼二拍手一礼で上棟の無事を祈願し、建物の4角に洗い米とお塩と御神酒を3回ずつ撒いて、無事竣工を祈った。奥さまと子供さんは、奥さんのご実家にコロナ避難しているらしい。いまの時期、当然、祝宴もないが、10分間ほどの儀式。これはこれでケジメになって良い感じ。

かつては、木造の構造材の棟を上げた直後に、棟木に棟札をくくりつけ、1階の土間で、祈願し、乾杯し、祝宴を催したものだが、最近は、上棟直後に、ブルーシートで構造材を建物ごと雨養生をするのが、ニューノーマルになってきた。お施主さんの休みも考慮すると、棟上げ直後に、上棟式を催せる機会がどんどん少なくなってきて、それでも、木村工務店では、儀式としての地鎮祭と上棟式は、簡素でも良いので、必ず実施している。

地鎮祭という儀式で、風土に宿る八百万の神々を意識してみたり、上棟式という儀式で、日本では古来「木」が神々であった。というそんな神話のような気分に浸って、神を迎え入れ、神々のお下がりのお酒を飲みほし、神を送り返す。建築を通じた祈りと感謝の日本的儀式は、コロナ後だからこそ、次の世代に残していきたい、建築的ニューノーマルとなりえるのか…..

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