日常感覚

徐々に「日常」が戻ってきているような感じ。フツウな感覚が戻ってきた。外出時、ついついマスクを忘れてしまいそうになって、玄関出て、気付いて、戻って、マスクして、外出する。そんな所作を2、3度繰り返した。夕食時、それはそれで、家に居て、良いゴールデンウィークだったね。って奥方が、ぼそっと呟いた。

家庭では、掃除とか、片付けとか、当たり前のようなことが、当たり前に出来ない、これまでの日常だったりしていたが、外出が制限され、家で過ごす時間が増え、ソトからウチへの時間的比重が高まるにつれて、心の比重もソトからウチにシフトし、家への思いやりみたいなものが増してきたのだろう、掃除とか、片付けとか、ちょっとした食事を一緒に手伝うとか、そんな、なんでもないことを、それぞれがそれぞれなりに模索したのだろう。案外、そういう、なんでもないことを、楽しんで出来るときが、ささやかな幸せを再認識する良い機会なのかもしれない。ささやかに、いまとここを、楽しむ感覚。というのだろうか。普段、幼稚園や習い事に追われるマゴたちも、朝、自ら、やらしてぇ!っと訴えて、草木に水をやっていた。こんなことが、こころのどこかに、想い出として残ってくれれば嬉しい。

現場では、このコロナ自粛期間中に木造2階建て住宅の上棟をしたが、上棟式が出来ないままだった。それで、この土曜日、もう既に、外壁下地のモイスもサッシュも取り付けた状況だったが、上棟式を執り行った。御幣を室内に設置し、お施主さんと設計担当者と現場監督と大工さんとで、二礼二拍手一礼で御幣に感謝を申し上げ、建物室内の4角に洗い米とお塩と御神酒を撒いて、御神酒で乾杯をした。流石に、上棟の祝宴はできなかったが、それでも、地鎮祭と上棟式という儀式は、人と建築と環境に感謝する機会として、日本という歴史と伝統をあらためて意識し、いったい、何が、こんな儀式を継続させているのか、あらためて考える機会として、好きだなぁ…..。

社内では、まだ、ONLINE打ち合わせと、Real打ち合わせとが、混在する状況だが、Realな設計打ち合わせが徐々に戻ってきそうな気配が嬉しい。「マスクと手洗いとソーシャルディスタンスと換気」が「新しい生活様式」として定着するのか、このまま、ついつい忘れてしまうのか、微妙な状況下だが、建築においては、「新しい設計打ち合わせ様式」を模索する時代であることは確か。

木村工務店でも、さまざまなスタイルを模索しながら、設計と施工の打ち合わせをすすめていきたいとおもう。

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