繋がり始め
1月6日より令和二年の営業が始まって、挨拶回りと4つの新年会で、あっという間に一週間が過ぎていった。木村工務店年始の新年会は、地元の清見原神社で参拝したあと、70名ほどの社員と職人と協力会社の方々が集まって、北巽の木曽路でしゃぶしゃぶを食べるのが、ここ数年の恒例で、この時に、15分ほど、年頭所感のようなものを語るのが、ワタシの役目で、年末年始のお正月休みの間に、そのネタのようなものを探して、考えるのが、少々のプレッシャーなわけで、年末に送られてくる雑誌の新建ハウジングがそのネタ元になったりし、ここ数年の年末読書の一冊だったりする。
CX(顧客体験)視点で考える工務店の再構築。なんていうタイトルだったが、その中に、2018年に経産省と特許庁が提言する「デザイン経営」なる項目があって、デザインが経営に直結すると考える。経営としてもデザインに取り組みましょう。というコトのようで、経営チームにデザイン責任者がいること。事業戦略の最上流からデザインが関与すること。がデザイン経営の必要条件らしい。そういわれれば、なんとなく、頑張って、住宅デザインをやってきた感じだが、単に、オシャレな住宅デザインを造る。というコトでなく、経営思想とデザインが一致する、工務店のデザイン経営を目指しましょう。ということのようだった。
そうそう、年末の忘年会とブログで、Reborn「再誕生」したい気分。と宣ったが、経営思想と一致するデザインコードを持っていることが、デザイン経営であるのだろうが、そんな感じにRebornしたい気分だと、年頭所感を語り、しゃぶしゃぶを食べて、ものづくりの仲間たちと、お酒を酌み交わし、加工BARでささやかな2次会をし、新たな気分で、気を引き締めて、「シゴトの繋がり」が始動した。
二つ目の新年会は、生野区新年交礼会で、父が亡くなってから、引き継ぐような形で参加して4回目になるが、生野区の各地域連合町会の方々を中心とした集まりで、生野区長を初め行政の方々と、生野区選出の市会議員や府会議員、各種団体の方々が出席される、大人数の立食の新年会として、ホテルアウィーナ大阪で開催された。「まちのえんがわ」で「空き家カフェ」など継続してきたからだろうが、町会の方々、行政の方々、議員の方々と親しく挨拶を交わせる関係性が芽生えて、そんなお陰で、この会で、新年の挨拶をすることで、新たな年の、「マチとの繋がり」が始まる、そんな新年の気分を盛り上げるワタシの行事のひとつになってきた。
三つ目の新年会は、永和信用金庫の新年賀詞交換会で、2年ほど前まで、会社から歩いて2分ほどのところに、生野小路支店があったので、先代からのお付き合いがあり、こちらも、父が亡くなってから、出席するようになって、まだ数年ほどだが、シェラトン都のお昼の立食パーティー形式で、気軽に参加出来るのが有り難い。何度か参加しているうちに、何人かの経営者の方々と、挨拶出来る関係性になってきて、その経営と金融のオーラを浴びているうちに、新年のワタシの気分が「キンユウと繋がる」そんな心構えを整える新年会として機能しているのだろう。
四つ目は、生野産業会の新年会で、毎年1時間ほどの新春講演会のあと、新年互礼会が、ホテルニューオータニ大阪であり、多くの生野区の企業の方々、行政の方々、議員の方々が参加されるので、コンパニオンもいて、円卓テーブルを取り囲む、華やかな新年会だが、こちらも父からの引き継ぎで参加して5年目になり、最初は父との思い出話などが、コミュニケーションのきっかけになっていたが、徐々に、ワタシとの関係性も芽生えてきて、さまざまな職種の経営者のオーラを浴びるのがなんとなく楽しい。そういえば、講演会の最後のコトバが、『100年に一度の大変革の時代に「第2創業」「第3創業」を。ちょっとの勇気と凶器を』だった。Rebornな気分と一致するので勇気づけられたが、まだ少々引きずっていた正月気分が「ケイエイと繋がる」そんなきっかけになる新年会だった。
お正月気分で、少しの間、ソトと断絶していた、ワタシのココロのウチの回路が、シゴト・マチ・キンユウ・ケイエイの回路と、再コネクトした一週間だった。