令和最初の忘年会。

奥方が、鍋食べた後、ハーゲンダッツの「キャラメルキャヴァニーユ」と「クッキー&クリーム」の二つを差し出して、どちらにするぅっ?と言うので、「キャラメルなんとか」それ、いままで、食べたことあったっけ?と悩んでみたが、究極の選択やな。みたいな、C調なコトバを放って、オーソドックスに「クッキー&クリーム」をチョイスしたあと、いや、間違ったかな….とおもいながら、アイスクリームを食べた…..。

いきなり、秋から冬にチェンジし、とっても寒くなって、暖房をガンガン入れて、部屋が乾燥すると、アイスクリームが美味しかったりして。冬の北海道で、断熱気密のお陰で暖房が効いた部屋で、Tシャツで、アイスクリーム食べるのが、いいんだよねぇ…..なんて、言い放っていた、北海道キムラのサトウさんのコトバが、ふと脳裏をかすめた。そんな冬の到来を感じる土曜日と日曜日。

土曜日。
令和最初の忘年会は、木村工務店の協力業者の精親会メンバーとの忘年会だった。先々代から続く、材木屋さんの岡房商店のオカモト会長を筆頭に、只今、31社で構成される、「ものづくりの仲間たち」は、建築を造るのに欠かせないメンバー達で、新入の現場監督が増えた我が社だが、精親会のメンバーが、若い現場監督をサポートし、導いてくれるお陰で、ある一定の技術力が保たれているわけで、ラグビー日本チームにあやかると、社員(ニホンジン)と協力業者(ガイジン)が「ワンチーム」になって、建築を造る、木村工務店の施主のために貢献してくれる、精親会メンバーなしでは、家造りはできないとおもう。工程と段取りが悪くて、ご迷惑をおかけし、裏方でフォローしてくれた協力会社の方々への謝罪と、今年一年の感謝と共に、飲んで、食べて、リセットし合った。

住宅相談会があった日曜日。
午前中のAさんご夫妻は、先月に引き続いて、リフォームのコスト調整のご相談にお越しになった。2階のLDKと浴室と洗面所と便所という、メインのところにコストバランスの重きをおいて、1階の作業場や3階の寝室はそのままにし、2階の断熱性能や耐震などにコストをかけ、外観は後回しでもエエようにおもうわけで、木村家の減築工事に際しては、減築という性格上、外観デザインを大きく変更する必要性に迫られて、こんなデザインで、良かったのかどうかと、いまでも悩んでいたりして、「まちのコト」を考える時代なので、街並みを造る外観デザインは重要なのだろうが、それでも、まずは、住まう人にとって、居心地の良い室内環境からコストをかけていくのが良いようにおもう。

午後からのBさんご夫妻は、ベビーカーに乗せたお子さんを伴ってお越しになった。なんでも、平屋の建物の、内部解体だけ施工したが、それから先に進んでいくのに、躊躇があり、中断状況らしく、平面図と写真を携えて、初めてお越しになられたので、グーグルストリートビューで、現地を確認しながら、お客さんの前で、設計のタナカくんと二人、即興的に、プランニングしたら、それなりのプランが出来て、ちょっと自己満足的なところがあるにしても、後日会社でゆっくり考えるのではなく、お客さんとのセッションとして、即興プランニングするのが、楽しい。後日現地調査にお伺いする事になった。

午後からのCさんご夫妻は、30代前半のカップルで、生野区で土地探しからの新築を希望されて、初めてお越しになられた。ネット上のsumoの情報を頼りに、バーチャル土地探しをやってみたが、なかなか、エエ物件に出会えず、テーブルを囲む4人が、沈黙状態に陥った。「土地」を探す前に、いままでと、これからの「ライフスタイル」を見つめ直す作業が、大切だったりし、そんなコミュニケーションを交えながら、木村工務店の家造りのスタイルを説明してみた。コダワリのとっても強い人は、建築家に依頼するのだろうし、あまり家に対するコダワリがないのであれば、不動産系ビルダーなどの選択肢だろう、ブランド志向であれば、ハウスメーカーになるのだろうが、「フツウにコダワリたい」のであれば、それぞれのライフスタイルを反映した、家造りを、一緒に考え、設計と施工する選択肢として、木村工務店スタイルがあるコトをお伝えした。

前日の忘年会で、設計のタナカくんも深夜の2次会で、微妙に二日酔い気味だったようで、ワタシも、岡房商店のオカモトさんとMK電気のカヤくんと3人で、Barソケットになだれ込んで、話は尽きなかったが、スーパー銭湯の朝サウナでシャキッとしてから打ち合わせに臨んで、3組それぞれの、個性的な家造りの、熱意のようなものに、エネルギーを頂戴しながら、楽しいスリーセッションとなった日曜相談会だった。