たけだCampな祝日
正式には、「即位正殿の儀の行われる日」というらしいが、10月22日の火曜日は、今年限定の国民の祝日だったので、静かにテレビを観て、その儀式を眺める。なんていう気分が、全くないわけでもなかったが、生野区の「ものづくり」のひとたちと、その家族25人ほどと一緒に、うちの庭で、「たけだCamp」という、バーベキューをして、楽しく過ごした。
そういえば、もうひとつの、今年限定の国民の休日は、5月1日「天皇即位の日」で、たしか、その日は、新潟県長岡市の馬高縄文館で、「火焔土器」たちと遭遇する、旅の途中だった。たくさんのエネルギッシュで、瞑想的な、火焔土器を見学した後に、穏やかな気分になっていたので、そこの駐車場の車の中で、新天皇のテレビ中継を観たという、個人的なシチュエーションが、とっても印象に残る祝日の朝だった。
今週の祝日の火曜日も、前日は雨で、開催が危ぶまれたが、朝になると、秋晴れの青空がのぞく絶好のバーベキュー日和となり、特別な祝日の影響があるのかどうか、そうそう、皇居では、儀式開始前に、急に雨が止み、日差しが差し込み、虹が出るという、ドラマチックな出来事があったらしいが、なんとなく、平和で和気藹々なムードのなかで、小さな子供達が走り回り、こちらがわでは、ものづくり談議や、ラグビー談議で盛り上がり、あちらがわでは女性トークで盛り上がりと、朝11時頃から夜の7時頃まで、ひたすら食べて飲んで喋って過ごす楽しい一日だった。
7年ほど前に、「まちのえんがわ」で、生野区の行政の方を含めた数人の方々と、縁側ミーティングという、まちのことに関する雑談をする、定期的な会を催していたが、その縁側談議のなかで、生野区の「ものづくり」の多種多様さについて、あれやこれやと語り合っているうちに、それが、徐々に、「生野区ものづくり百景」という、生野区のものづくりの会社を紹介する冊子として、成果に繋がっていった。そのすべての企業を巡る行政のタケダさんが、繋ぎ役となって、生野区で、ものづくりをする、若い世代のひとたちの集まりがあり、そのメンバーと家族が集合したのが、今回の「たけだCamp」だった。
ワタシを含めた、ほとんどが、親の代からのものづくりを受け継いだひとたちで、それぞれが、それなりの技術力を持ちながらも、七転八倒し、持続可能なものづくりの会社としての存続に悩んでいるところに、共感と共鳴があって、一緒に過ごしていて、とっても居心地が良いメンバーだった。
今日の日曜日、昼前から、富田林、狭山、河内長野を中心に、キタバ薬局という薬局や、やすらぎの村など、介護事業を展開する、「株式会社せいき」さんの50周年記念の祝宴にお招き頂いたが、高校時代の同級生が役員である関係で、ここ数年、薬局や医院建築の改修工事の設計だけを担当させてもらっている。「地域包括ケア」という考え方が、行政で指導される以前から、独自に取り組んでいる、その成長の歴史や売り上げ高を聞いていると、凄いなぁ…とおもうわけで、89歳になる矍鑠(かくしゃく)とした創業者の「星空を眺めてどぶ板を踏む」「過去は過去」なんていうコトバが印象的だったが、これからの50年は、地域包括ケアーを中心とした、まちづくりに取り組んでいくという…。「志の違い」なのだろうか…と反省してみたワタシ。
ラグビーのコト。天皇制のコト。ものづくりのコト。地域包括ケアとまちづくりを志す企業のコト。そんな出来事を通じて、持続可能な企業の在り様を模索してみた、今週のワタシ。