大型台風とラグビーの週末
ちょっと特異な週末だった。土曜日は、木村工務店のリクリエーションデーで、ゴルフ組、釣り組、建築観光組、サーフィン組と、それぞれに別れて、楽しむ予定だったが、週末の大型台風接近のため、全てが中止となり、土曜日は台風待機の臨時休業となった…。と言いたいところだが、なんと、宮崎に飛行機でサーフィン旅行に行く予定の、現場監督と大工組は、伊丹発の土曜日早朝の飛行機だけが、飛ぶことになり、どうやら快晴の宮崎でサーフィンを楽しんだらしい。
大阪は、台風待機の静かな土曜日だった。雨が降り続くなか、静かに台風の接近と通過を待ち続けた。マゴたちも、うちのリビングダイニングにやってきて、一緒に食事をしながら、心穏やかに過ごす。昨年のような猛烈な風が吹く事もなく、雨が降りしきる中、全てが静止したかのような、穏やかな土曜日だった。台風直撃でない、台風待ちは、皮肉なもので、休日というコトバどおり、静かに休む日となり、仕事が流れ続けるなかの、ひとつのギャップ、割れ目、隙間のようにさえおもえた。昨年のドキドキした気分とは大違いだな。
夜になると、テレビの映像は、関東甲信越の、河川の決壊を、刻々と伝える。穏やかな大阪とは対照的な映像の世界。水没する家々。その地域の工務店は、どのように対応するのだろうか…。昨年の大阪を直撃した台風は、猛烈な風で、屋根に甚大な被害があり、未だに対応できない家があるのだが、今年の大型台風は、大雨で、多くの家が、浸水する。屋根以上に、工務店の対応は、タイヘンなのかもしれない…。多くのボランティアの力が必要とされるのだろうか…。
日曜日の朝。大阪は、雨上がりで、青空も見え隠れする曇り空の天気。朝から自転車でも乗って、体を動かせそうな天候だったが、周辺に漂う気分は、テレビを付けて台風被害のテレビ映像を眺め続けるほうがエエよ。って言われているような気がして、堤防決壊の映像を工務店の立ち場で眺める朝だった…。9時すぎ、奥方が、フィットネス付きのスーパー銭湯に行こうというので、一緒に行くことにする。最近、40分ほど、室内自転車を漕いで、その後、お風呂入って、サウナ入って、水風呂入って、が、とってもストレスケアーになると感じて、何度か体験中のマイブーム。そのあと、コメダ珈琲で、味噌カツサンドとたっぷりコーヒー飲んで、日曜日の午前中は、過ぎていった。
台風待ちの土曜日のお昼に対して、日曜日のお昼は、日本対スコットランドの試合開始を待つ、妙な日曜日のお昼だった。大型台風とラグビーという、とっても珍しい、不思議な組み合わせで、待ち時間も含めて、印象に残る週末だった。先週観た映画の影響もあって、「ブルーノート80年のヒット曲」をSpotifyのシャッフル再生で聞いているうちに、夕方になってしまった。それで、観戦前の準備として、奥方と、元祖回転寿司の布施の元禄寿司に、自転車で行って、お腹を満たしてから、試合に臨む。それぞれが、ちょっとドキドキ気分を味わいながら、それぞれの試合前を楽しんだ、日曜日なんだろう…。
それにしても、試合終了前の10分間は、ドキドキして、興奮した。ライブ映像で、この感情的起伏を体験させてくれた、ラグビー日本チームに、祝福のコトバをかけてあげたい気分。そうそう、試合終了後のニュースには、ラグビー勝利の映像とともに、台風被害の映像が流れ、それが、同時に混在している、日本の「いま」に、より深い印象をもつことになった、ちょっと特異な週末だった。