サステイナブルな国と会社と家
不順な天候が続く。天気予報がずーっと雨予報で、先週に木造住宅の上棟予定だったが、延び延びになって、1週間以上も上棟を延ばし、未だに上棟の日程が決定できない。こんな事おそらく初めて。さて今週の天気はどうなんだろう…。
住宅相談会があった日曜日。午前中のAさんは、大阪市内でリフォーム工事を計画中で、今日は、たたき台案をお見せしながら、相談する日だった。ご夫妻とお祖母さんの3人でお越しになって、木造2階建ての築60年以上の母屋に、ご夫妻4人家族が住み、隣接する木造3階建ての2×4住宅にお祖母さんがお一人で住んでいて、ちょっと変則的なライフスタイルだが、お互い裏庭を通じて行き来が出来る。
フツウなら、3階建ての2階に住むお祖母さんが、2階建ての母屋の1階に移り住み、3階建て住宅を、夫婦家族が快適に住めるように、リフォーム工事をする計画になるのだろうが、将来の相続など、いろいろな事を考えて、ゆくゆくは3階建て住宅を売却し、2階建ての入母屋造りの母屋をリフォーム工事して住み続けます!っという決断だった。耐震改修や断熱改修や、隣接する3階建て住宅との繋がり、主寝室の位置など、快適なLDKは当然の事としながら、全面改修と部分改修の2種類のたたき台案を説明し、意見をお聞きして、一緒に考えるうちに、古い建物が残る、良い計画案が生まれた。
お昼からのBさんご夫妻は、大阪市内の生まれ育った実家が空き家になっていて、お父さんの、この家は100年持つ家やから、誰か住み続けて欲しい!という、築50年以上の住宅への強い想いを受け継いで、息子さんご夫妻が、コンクリートのマンション生活から、木造戸建て住宅をリフォーム工事して、住み繋げようという想いでお越しになった。
簡単な手書きの平面図と現況写真とリフォーム工事への要望書を持参されてお越しになったので、初対面ではあったが、そうそう、それに、グーグルのストリートビューで、現地の様子や、屋根の現状など、大型モニターで共有出来ることもあって、現況をそれなりのレベルで把握出来たので、さまざまな意見交換をしながら、お互いの感覚を調整することになった。後日、現地調査にお伺いした後、計画案を提出予定。
珍しく、古い木造住宅の2軒が残り、再生する計画の日になった。
お昼からのCさんご家族は、マンション住まいで、新しいマンションに買い換えて、その時にLDKのキッチンを中心にリフォーム工事する予定で、その見積書を提出する日だった。マンションのリフォーム工事の年間着工数は毎年2~4件程度だが、それなりに古くからやっているので、床に無垢材を貼る方法や、オープンキッチンに改修する方法など、いろいろと試行錯誤しながら施工してきたが、木造のように、躯体といわれる構造体を、耐震補強する工事が必要でない分、大工さんにとっては、やりやすいところもあって、その反面、施工時間が午前9時から午後5時までと限定されていたり、資材の搬入と養生がタイヘンだったりと、マンションリフォーム故のタイヘンさも多い。
Cさんの奥さんは、5年ほど前に開催した、木村家本舗に参加頂いたようで、うちの家の新たにリフォーム工事をしたキッチンを参照にしたいということで、ご案内しながら、あれやこれやと話が弾んだが、そうそう、うちの奥方が、夏休みのマゴの面倒疲れと、マゴがかかったウイルス性Rなんちゃら?という風邪をもらい、天候不順もあるのだろう、体調不良で、キッチンの案内を出来ない状況だった。ワタシも、そのウイルスを頂戴し、咳き込み鼻水をずるずるする夏風邪な日曜日となった。
天候不順な日々。アジア周辺もなんだか不順な日々。想いを受けて、古い家を受け継いで、今のライフスタイルに適合するように改修し、住み繋いでいく方々も存在し、国も会社も同じなんだろうが、サステイナブルな国や会社や家の在り様が求められている時なんだ…と、ふと考えさせられた、住宅相談会だった。