気化熱
木村工務店では、本日8月11日日曜日から18日日曜日までが、お盆休暇で、昨年と全く同じスケジュールなのだと、いま、あらためて、気付いた。昨年、久しぶりに、家で過ごすお盆休暇を体験してみると、それはそれで、良かったわけで、おそらく、リフォーム工事の時に設置した、除湿型放射冷暖房 PS HR-C が、おもいのほか快適で、室温こそ、27℃28℃ぐらいだが、ラジエターの表面に湿った空気が結露水となって除湿するので、55%前後の丁度良い湿度が維持されて、ゴロゴロっとしながら部屋で過ごす日々だった。
そんなこんなで、今年も、大阪の自宅で過ごすお盆休暇なのだが、初日の今日は、日曜日だということで、早朝から、近所に住む、同級生のイトウくんと一緒に、自転車で、モーニングを食べに、富田林の米夢までライドした。この猛暑、確かに、暑いといえば、暑いのだが、朝の川沿いを走る道は、それなりに快適で、それに、自転車を漕ぐ風によって、服と体の間の汗が、気化されて、走っている間は、意外と涼しい。確かに、止まった途端に、猛烈に暑っ!暑っ!なんだけどね。
石川沿いのサイクリングロードは、この猛暑の影響で、流石に自転車で走る人が少なかったので、お互いの近況など、四方山話をしながら、ゆっくり走って、そんなのが、のんびりしたお盆にちょうど良かったが、走りながら、ウエアーの首元のチャックを少し空けて、そこから風が入り込んで、汗が気化される様子を感じながら、最近、現場で、着用する空調服を思い浮かべた。
ここ最近の猛暑で、うちの大工さんたちも、ベストになっている空調服を着るようになって、とっても快適だという。長袖のタイプだと、鋸やインパクトなど、作業がやりづらく、大工さん達は躊躇していたが、ベストのタイプが台頭し、ファンに木くずなどの埃の吸い込みもそんなに心配がいらないらしく、一気に多くの大工さんたちが着用するようになった。現場で、空調服のファンの音が響く中、若いモリ大工が、着用していないので、理由を聞くと、ほんの数日、購入が遅れて、欲しいメーカーのベストは、あまりの売れ行きで、売り切れになったらしい。
タンクにためた水にファンをあてるタイプの冷風機のような製品があって、使ったこともあるが、すぐ近くは涼しいが、部屋を冷やすほどではないので、全く使わなくなった。そんな原理を、服の汗を利用して、ファンを備えた空調服を考えたのだから、面白いアイデアだよなぁ。体と汗とファンの距離が近いので、冷風機と違って、快適なようだ。猛暑の街で、アンドロイドのように、ファンの音を、ブワーンブワーンと鳴らしながら、快適に歩く日本人の姿を想像すると、なんか、ちょっと、ヘンでオモロイ。
そうそう、そんな製品の様子を眺めているうちに、うちの家で使用中の、除湿型放射冷暖房 PS HR-Cも、夏は、ラジエターの表面に水滴がついて、それは、部屋の汗なわけで、そこにファンの風をあてると、気化熱とパネルの冷水によって、涼しいそよ風が、部屋に流れることを知って、今年は、扇風機を買い、積極的に、気化熱を利用している。いまや空調服的部屋とでもいうのかね。
打ち水こそ気化熱を利用した、古人の知恵だが、最近復活した、うちの庭の芝生も、土のままより、随分涼しいようにおもうが、水撒きという労働がタイヘン。今年のお盆休暇は、夕方に、芝生に打ち水をして、芝生の養生と大地の気化熱と体の気化熱を楽しんで過ごそうかとおもう。皆さん、素敵なお盆休暇を!