シンソウな土曜日とシンケンな日曜日

庭で、クマゼミが鳴きはじめた、今週。建築家のウエノくんから電話があり、仕事の話の後、JAZZピアニストのビル・エヴァンスの映画見ましたぁ…?! 夫婦で見たんですけど、良かったですよぉ!っていうので、へぇー、エヴァンスの映画を上映しているなんて、全く知らんかったわ…っと応えて、電話を切ったあと、ネットで検索してたら、偶然にも、土曜日の今日の夜から、大阪の九条のシネ・ヌーヴォで、19時から1回だけ、1週間の上映スケジュールとあった。オンラインチケット販売で夫婦50割を使えば、二人で2200円だったし、ちょうど、昼からと夜の予定がなかったので、今日の土曜日分を、ちょっとしたウエノくんの勢いに乗っかる「のり」で購入した。

ビル・エヴァンスのNYのビレッジバンガードで演奏された時の、あのトリオによるレコードは、愛聴盤のひとつで、マイルスとかコルトレーンより、家で聞く回数は、最も多いとおもうのだけれど、バックミュージックとしても聞けるが、対峙して聞くと、その当時の、ピアノのビル・エバンスとベースのスコット・ラファロとドラムのポール・モチアンの、楽器によるコミュニケーションのようなものが、なんともいえない良さがあって、カッコエエなぁ…とおもうわけで、なので、ウエノくんのコトバによって、ビル・エヴァンスの当時の私生活やエピソードのようなもの、その当時の真相みたいなものを知ってみたい気分に、唐突に襲われた。

そうそう、この土曜日の15時、芸人の宮迫がAbemaTVに出てるでぇ!っと奥方が教えてくれて、家に戻って、テレビを付けて、初めてAbemaTVとやらをテレビで視聴した。見応えのある記者会見で、最後の30分間は、会社に戻ったので、見逃したが、2時間近く見入ってしまった。その時の真相を知りたい…なんていう、多くの視聴者の気持ちを、ドキュメンタリー映画のような雰囲気で、生放送として、時間無制限で放映できる、こういうメディアの存在って、面白いし、うまく活用したものだなぁ…。

で、その2時間後のミニシアターで見た、ビル・エヴァンスのドキュメンタリーな映画も、その当時の真相が、淡々と語られる、どちらかといえば重苦しい映画だったので、「その心情に涙する土曜日の昼と夜」となった。映画終了後、九条駅近くで、お好み焼き食べて、満腹な気分で、地下鉄で帰宅すると、夜のタケシの生放送のテレビでは、あの記者会見の話題でもちきりだった。そんな、さまざまな真相と遭遇した土曜日になった。

日曜日の朝。建築家林敬一さんによる、組み立てシェルフのワークショップがある日曜日だったが、その助っ人に、元社員の大村くんが来てくれて、集合時間より、かなり早く着いたというので、うちの家で、一緒に珈琲を飲みながら、テレビを見たのが、ダウンタウン松本がやっているワイドナショーの特別番組としての生放送だった。それにしても、個人として、企業として、誠実さとか真摯な態度とか、そんなさまざまなコトを考えさせられる一連の出来事だ。

ワークショップでは、なかなか、個性的なシェルフができて、真剣なエエ雰囲気のワークショップだったが、幼稚園の年少に通う、マゴイッケイが、夏休みで、簡単な夏の工作の宿題のようなものがあるらしく、お昼からワタシと一緒にワークショップを見学していると、イッケイ母が、このシェルフを真似て、それに、このワークショップの勢いに乗っかって、なんとか夏休みの宿題を片付けたい気持ちがあったのだろう、会社の余った材料で、小さなミニカー置きのシェルフを製作しだした。真剣な親子二人の様子に、心動かされて、ちょっと手伝ったりしながら、棚の位置のデザインは、マゴの意見を反映し、こんなのができて、なんというか、一緒にものづくりができた、そんなコトが、ちょっと、嬉しかった日曜日の昼だった。そうそう、ワークショップの合間に選挙の投票に出掛けた日曜日でもあった。

こんな、シンソウな土曜日と、シンケンな日曜日だった。