ものつながり
梅雨のような梅雨でないような。そんな気候に影響されたのか、今週初め、風邪のような風邪でないような。アレルギーのようなアレルギーでないような。喉が腫れて、痰が流れ込んで咳き込む状況。微熱も出たりして。
土曜日に「ものづくりセッション」があり、海の記念日の連休は、7年連続の、しまなみ海道の宿、輪空で宿泊し、自転車に乗る、もはやコミュニティーのような内輪のイベントがあって、ま、山小屋で泊まって知り合うようなものだが、一年に一度そこで友達になった友人たちと、一緒に自転車に乗る楽しみ事があって。そんなこんなを考慮して、火曜日の武田会という飲み会を辞退して、体調を整えようとしたが、全く、回復せず、水曜も優れず。木曜も昼から調子が崩れ、夕方に、満を持して、近くの内科医院にいくと、注射も点滴もなく、薬だけを何種類か処方され、そのなかの「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」とやらが、プロテインのような感じで、容器の中に水を入れてグッと飲み込む、ちょっと変わったタイプだけど、それを飲んだら、不思議に、回復してきて、な~んだ、もっと早く、病院に行っておけば良かった….なんて、ヒトのメンタリティーとは、相変わらず、勝手なもんだな。
土曜日の「ものづくりセッション」も10回目になって、毎回、30人以上の参加者があり、いつものメンバーが中心となりながら、ちょっとしたエネルギッシュさとリズム感のようなものが生まれてきて、毎回、司会進行役を担っているものの、こちらが参加して、元気をもらう感じ。そういえば、先々週のG20大阪サミットの時に、議論の場を「第1セッション」「第2セッション」「閉会セッション」などと呼んでいて、「セッション」という呼び方が、案外、今風なんだなぁ….なんて。そうそう、電子版の日経ビジネスを見ていたら、
日本勢とアップルの違いは、「ものづくり」と「ものつながり」の違いで、機器の開発「入れ物作り」のままと、「入れ物同士」の壁をいかに取り払いつなげていくかに移行するかの違いで、
これからのイノベーションでは「ものづくり」ではなく「ものつながり」が大事
というような記事の内容で、なので、「ものづくりセッション」も「ものつながりセッション」へ改名しようかな….なんて、ちょっと感化されてしまいそうな、なるほどな内容。
そうそう、先日の海外研修旅行で、ヴィトラキャンパスを見学したのだけれど、ヴィトラ社は、家具メーカーで、イームズとかジョージネルソンとか、パントンなんていう有名デザイナーの椅子など、家具を作っているメーカーなんだけど、そこの工場が、建築の博物館のようになっていて、ヘルツォーク&ド・ムーロンのヴイトラハウスをはじめ、安藤忠雄のセミナーハウスや、ザハの消防署や、アルヴァロ・シザの工場施設(連結通路の屋根)、ジャン・プルーヴェのガソリン・スタンド、バックミンスター・フラーのドームテントやゲーリーのデザインミュージアムや妹島和世の倉庫などなど、世界の建築家の建物博物館のようなもので、圧倒されるが、ただ、その日の午前中に、コルビジェのロンシャンの教会を見たあとだったので、その圧倒的存在感の余韻が残っていて、なんか、デパートで、買い物するぐらいのイメージで、ちょっと長し気味の見学になった。
で、そういう建築そのものより、ヴィトラ社の会社としての存在感が凄い。こういう建築を目当てに、世界各国から、大勢の、ほんとに沢山の見学者が、訪れていて、工場には、あまりお金を掛けないのがフツウなのに、お金をかけ、多くの人が集まる場にして、プロモーションに繋げている、その姿勢が凄いと感心した。これも「ものつながり」なんだろうな….。
そんなこんなで、「ものつながり」をより意識してみようかな…なんて気分の土曜日の夜だった。