空気感

急に蒸し暑くなって、ようやく梅雨らしい日々。6月26日から、除湿型放射冷暖房 PS HR-C の冷房を入れだした。「Forward to 1985 energy life アクションナビ」で、室内温度のデータを取得し始めたのが昨年2018年の6月で、ようやく一年が経過し、居間の一年間の平均室内温度は、

  7月27.5℃・  8月27.7℃・9月25.9℃・10月23.6℃・
11月21.5℃・12月21.5℃・1月21.2℃・  2月21.2℃・
   3月21.3℃・  4月22.8℃・5月23.2℃・   6月26.2℃・

冷暖房は電気のヒートポンプを利用しているので、調べると、夏と冬は標準家庭の1.5倍ぐらい電気を消費しているらしい。冬の暖房は、ガスや灯油でとっている家庭も多いので、全体のエネルギー消費としては、標準家庭の1.1倍ぐらいのようだ。きっと、冬の室内平均温度を18℃ぐらいにすれば、標準家庭以下になるのかもしれないが、冬は20℃を超え21℃ぐらいの平均室内温度が心地良い家のような気がして、省エネと心地良い家のせめぎ合いだなぁ…。

この夏の7月8月は、どんな平均室温で推移するのだろうか。30℃越えの日々が続いても一日の平均室温は28℃台であって欲しいような気がする。「遮熱」をどうするか。なんだろうが、昔の家のように、夏になると窓に「葦簀」を下げるっていうのが、とってもシンプルな方法のひとつで….。なんて、猛暑の夏のコトを考える季節になってきた。

そうそう、本日は、久しぶりに、「まちのえんがわワークショップ」があった日曜日で、左官山本組の若い左官職人達による、「珪藻土マット」の製作だった。前回は、シンプルに、板の上に珪藻土を塗るシンプルなマットを作ったが、今回は、珪藻土のチップをあらかじめ左官屋さんの加工場で製作しておいて、それをタイルのように並べるデザインになって、お陰で、デザインを考える面白さと、珪藻土の上に珪藻土チップを埋め込んでいく、ものづくり的な面白さが加わって、午前と午後の2部制になる盛況だった。

2012年から8年連続の左官ワークショップとなって、当初は、左官のヤマモト社長とワタシの二人で、あれこれ考えて、引っ張ってきたが、最近は、左官山本組の若いひとたちと、まちのえんがわスタッフのアオキさん、木村工務店のトンちゃんとタカノリが、それぞれ下準備をしてくれるようになり、ワタシの役目は、最初の挨拶と終了後のお見送り程度になって、工務店のワークショップが、ものづくりが好きなヒトが集まる場として、ものづくりを伝えるプロモーション活動の場として、ものづくりの空気感を伝えるワークショップとして定着すれば嬉しい。

  

そういえば、80歳になる女性が、同居する息子さんの奥さんと参加されて、お風呂がひとつなのに、二つも珪藻土マットはいらないとおもうのですが、どうするのですか?みたいのことを質問すると、壁に飾るのです。記念に。私が死んでも残しといてくれるのかなぁ。すぐ捨てられるのかなぁ。なんて、和やかで活気と元気に満ちた笑顔で、呟かれた。参加者のほとんどが女性で、お帰りの際に、楽しかったぁ!と伝えていただく方々がいて、そんなのが、ワークショップを続ける原動力になっているのだけれど、そんなことより、女性が快活に生きる姿勢が世の中を引っ張っていく、そんな時代の空気感なんだろうなぁ….。

なんて、考えながら、ムシムシする気候のなか、このブログを書いていると、アルプスの山々が見える清清しい気候のなかで見た、ピーターズントーのベネディクト教会を想いだした。ズントーの本に「空気感」という本があって、あの日、教会を見下ろす小高い丘の上のベンチに座って、谷の精霊に、吸い込まれていく感覚を味わいながら、ベネディクト教会を見下ろした時の、空気感。一緒に旅をしたひとたちが、教会の前で記念写真を撮り、見学を終えて帰ろうと坂道を下る姿。それが、村のひとたちが、教会のミサを終えて、心穏やかに家路に帰る光景を想像させた。なんて、あの研修旅行の余韻が、まだ残っていて、少々の旅の疲れも残存し、時々消化不良を伴いながら想い出す。

「空気感」のある、家とか、ワークショップとか、工務店とか、時代とか、ま、そんな、ちょっとしたこじつけ。

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