マゴを誘ってスキーに行こう!
スキー場で過ごす連休の日曜日。2年ほどスキーから遠ざかると、あの白銀の世界のなかで、斜面の凹凸に身を任せながら、斜面を降下した時の、あの身体感覚と気分を、思い起こしたい衝動にかられる時があって、さりとて、スキー場まで行くのがとっても面倒だし、なんといってもスキー靴を履くまでが、また面倒な準備で、連休や日曜日のリフト待ちの混雑も面倒だし、食べるところも、ざわざわして落ち着かないし、なんといっても息子達が成人すると、一緒にスキーで遊ぶ友達を失った気分で、お正月の家族スキー旅行以外は、スキー場に行くことから、かなり遠ざかっていた。
長男家族との完全同居から、庭を隔てた同居に移行して半年が過ぎ、マゴとの関係性も、毎日のように遊びにやってくる、ちいさな小さなオトモダチが、二人できた気分になってきて、このお正月に、長男の奥方の実家がある福島県にマゴ達が帰省し、スキー場で、雪と戯れるマゴのビデオを見ると、そうそう、マゴを誘ってスキーに行こう!という衝動が持ち上がってきた。
この2月の連休を逃すと、スキーに行けそうなスケジュールを都合できそうにもなく、それで、日帰りを予定してみたが、駐車場が混雑し、ゲレンデまで遠くなるのは、マゴ達のコトを考慮しても、この私の歳を考慮しても、最悪な状況に陥りそうで、当然、マゴ家族4人と夫婦2人の6人が前日夜出発の車中泊など問答無用なわけで、そこで、駐車場がすぐ近くでファミリーが遊べるゲレンデとして、ハチ高原スキー場を想い出し、ゲレンデ前のホテルをインターネットで調べると、残り一個にギリギリ滑り込めたのが10日前の出来事だった。
そうそう、昨日は、木村工務店で、初午祭という、豊作を祈る伝統行事があって、おもに90人ほどの職人さんが集まって、会社にある、お稲荷さんを神事したあと、私が30分ほど話をし、そのあと飲んだり食べたりするのだけれど、良いものづくりができるようになるためには、コミュニケーションを円滑にする必要性に迫られるわけで、言わば、スムーズなコミュニケーションをするために必要な「潤滑油」を作くりだし補充するのが、この職人さんと催す初午祭なんだろう。
土曜日の夜遅く初午祭が終了し、翌朝の日曜日は、流石に、起きる時間が遅くなり、出発は午前8時をすっかり回っていたので、連休のスキー駐車場渋滞もあって、6人と荷物と大騒ぎでギュウギュウ詰めの車が、スキー場に着いたのは、お昼になっていた。リフト待ちも20分近くあり、若い頃なら、ほとんど滑れない一日を、もったいなくおもって、イライラしていたのだろうが、歳を重ねると、そんなに本数も滑れないし、なによりも、いままだ3歳と2歳のマゴと、いつか一緒にスキーが滑れる日がくるための、準備期間のようなものなので、ゆったりと数本滑っただけで満足した。
学生が合宿に使うようなゲレンデ前の宿で、修学旅行のような雰囲気の食堂で鍋を食べ、14畳ほどの畳の部屋で、6人で布団を敷いて寝る雰囲気は、子供の心を興奮させる何かがるのだろう。布団に寝転がりながら、このブログを書く、両横に、マゴ2人に挟み撃ちにされ、想い出したように、興奮して走り回る2人に、ハハとバアバが、静かにしなさい!と、なんだか懐かし~い響きを発し、突然、ゼンマイのねじが切れたように、コトンと寝たかとおもうと、寝息と寝言が奏でられる、いまとここ。
それにしても、職人さんと、マゴに、新鮮なエネルギーをもらった土曜日と日曜日だった。thanks。