6組12人の母と息子

会社の大掃除が終わり、社員や大工さんや手伝いさんと一緒に、加工場で納会をし、食べて飲んで、一年の労を労って、最後は一本締めで、木村工務店の一年を終えるのが、慣わしで、それぞれが、良いお年を!っと、挨拶を交わしながら家路につく姿を見送る事で、シャチョウとしての一年も締めくくる。

木村家の2階建ての母屋を平屋に減築したリフォーム工事が完成し、初めてのお正月休暇を迎えることになって、10人ほどのひとと一緒に食事が出来る大テーブルを作ったことで、奥方が、次男の、高校時代の同級生ママ友6人と、29日の夜に、うちの家で、忘年会をする予定なのぉっと、同意を求めてきて、勿論エエよ!と素直に応えたのだけれど、それが、その息子6人も一緒に集まることになったのぉ!っと嬉しそうに云う。流石に、それには、少々驚いて、母と22歳の息子6組12人が集まって、一緒に鍋を囲む姿を想像し難く、楽しみのような違和感のような微妙な心境の年末の夜の出来事だった。

少し離れたポジションに座りながら、サポート役になるワタシなのだが、想定以上にエエ雰囲気な12人の姿に接しながら、同じ年頃だったワタシは、母と、こんな感じで、一緒に食事が出来る関係性だったのだろうかと、ふりかえさせられて、きっと、なんで、母と一緒に食事せなあかんねぇ!ぐらいの、もっと、斜に構えてた態度だったはずで、母と息子が、お互いに、ぼけたり、突っ込んだり、笑ったりする波動に包まれながら、はにかむように、なんとなく嬉しそうな、母親の姿を見ていると、ワタシの青春時代に反省を迫らせるような50代最後の年末で、なんとなく心洗われるおもいがした忘年会だった。

 

30日に、鶴橋と黒門に、年越しの買い物に行くのが、ルーティンのようなもので、そろそろ、インバウンドの観光客が多い姿や、商店街のなかで食べる場所が増えてきた様子にも、見慣れてきて、それよりも、世の中の変化に素早く対応していく、大阪商人のバイタリティーに感心した方がエエような気がしてきた、そんな年末のクロモンだった。

そんなこんなで、2018年の一年間、このブログとともに、「木村工務店」と「まちのえんがわ」をご愛顧賜りありがとうございました。2019年は、1月6日日曜日が初出で、7日月曜日より通常営業です。

皆さん、良いお年をお迎え下さい。