この日の思い出を見る

フェースブックに、「この日の思い出を見る」というメッセージが出る時があって、数日前に、6年前の思い出を振り返るメッセージがあり、それが、2012年の10月13日土曜日に開催した、「木村家本舗」という、うちの家をオープンホームするイベントでの動画だった。ひとつめは、夜の宴の様子→
もうひとつは、昼間の「道路」というバンド演奏によるガーデンカフェの様子→
その日のコトを、こんなブログとして書いていた。

今週の金曜日の夜のコト。デザイナーの美船さんが、味園ビルの1階で、プロダクト展を開催していて、うまく時間が取れたので、夜に、食事を済ませて、地下鉄で出向く。小路駅から日本橋で降りて、堺筋を歩いて南に向かうと、すれ違う人全員が、インバウンドの観光客ではないのかとおもえるほど、アジア人の行き交う人が多いのに、少々驚くが、ま、なんとなく、こういう光景にも、少々見慣れてきた感じ。

黒門市場のゲートを左手に見ながら、右に曲がって、ひとつ目の通りの右側の角に、ユニバースの看板があって、そこに、「まちのえんがわ」でワークショップをしてくれている造園家のイエタニさんによる、オブジェのような木の鉢でできた植木がデーンとあり、そこが味園ビルなんだけれど、その少し手前の雑居ビルに、地下に降りる階段があって、そこに古くからのJAZZのライブハウスがあり、学生から社会人になった頃は、足繁く通っていた。きっと、その当時は、一気に、社会人モードになって、学生の頃に持っていた、ハートのようなものが、失われていくコトに、抵抗していたのだろう…..。

そうそう、当時、そこに、チーボーと呼ばれている女性がいて、時々偶然出会すのだけれど、歌うこともなく、ピアノを弾くこともなく、音楽に悩んでいるらしく、そこの常連の人や、ママや、ミュージシャンたちと、一緒にワイワイいって楽しく過ごす夜だったが、ある日、アヤドチエとして、超有名人になって、テレビに出て、ピアノを弾き、歌っている姿を見るようになって、驚くとともに、紅白歌合戦に出ている姿を見ると、ちょっと嬉しくもあった。

そういえば、そこの何人かで、ライブ・アンダー・ザ・スカイに出るマイルスを見に行こうということになり、昼間で、芝生でゴロンと出来る場所があるので、まだ長男が2歳ぐらいで、ハイハイから歩き出した時期だったが、奥方も伴って、一緒にコンサートを見にいった。赤いトランペットを持ったマイルスが、客席まで降りて来て、ブローしている姿が、とっても印象的なコンサートだった。

その、地下に降りる階段を、右手下に眺めながら、そんな思い出を走馬燈のように想い出しつつ、味園ビルに入ると、美船さんのプロダクト展は、素晴らしく、もはやアートとも呼べるプロダクトで、何気ない金物に、職人気質なコダワリを強く感じたんだけれど、そこで、顔見知りの沢山の人達と会って、アーダコーダと話している中に、なんか見た事あるような、初めてのような、もちろん私よりずっと若い男性がいて、ちょっと気になったので、横にいた、イエタニさんに、紹介して欲しいというと頼むと、その男性が、キムラさんでしょ!何年か前に、お会いしていて、実は、木村家本舗のイベントで、「道路」というバンドとして出演し、ベースを弾いてたのです!という。地下鉄に乗りながら、フェースブックの「その日の思い出を見る」のメッセージにより、「道路」の演奏の、その動画を再生していた直後だったので、えー!っと驚いた。

それにしても、これは、フェースブックが仕組んだ、必然なのか、偶然なのか、カコを振り返るという仕組みは、どんなアルゴリズムというか、AIと呼ぶのか分からないが、どんな「プログラム」として出来ているのだろうか。同じ時期の、6年前という時間と、いま、とは、なんらかの因果関係があるという、ビッグデータのようなものが、あるのだろうか…..。

この日の思い出が、ノスタルジーとなり、センチメンタルになる時もあれば、フレッシュなエネルギーに還元される時もあって、新たな活力の兆しを見出したような夜だった。

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