ゴルフコンペ

先週。空き家カフェがある4月19日に、協力会社とのゴルフコンペをダブルブッキングをしてしまい、空き家カフェのファシリテーター役を代わってもらうという失態で、そういえば、ゴルフコンペの日程調整の時、なんとなく気候の良いエエ日取りだと、OKした記憶があり、19日という生野の日に、毎月開催している、空き家カフェの事をすっかり失念していた。

今回の協力会社との精親会ゴルフコンペは95回目になり、祖父の代から続くこのコンペに、伝統があるというのも、エエのかどうか、微妙な気持ちもあるが、それでも、協力会社のゴルフ好きのメンバーが楽しみにしている会であり、私もここ10年ほどは、年に2回のこのゴルフコンペ以外にプライベートでゴルフすることもない状況なので、平日開催の今回は、開催する前は微妙な気持ちになるのだが、終わった後は、ゴルフの成績は惨憺たる結果にもかかわらず、開催して良かったと、毎回感じるのも不思議と言えば不思議な心情で、そういうのが、協力会社とのゴルフコンペの魅力なのだろう。

今回は、協力会社の会長職に就いている、グランドシニアになる、83歳の方が二人と76歳の方が二人の4人のひと組が、私が回る組の、前の組として、参加してもらった。そういう、30代から80代までの人が、同じスポーツを通して、親睦でき、なかなか会う機会がない方々と、久しぶりに、一緒に会食を共にできるのが、ちょっとした魅力でもあるのだろう。

そういえば、昼からのロングホールで、ドライバーが、そこそこフツウに飛び、2打目をスプーンで、ダフってしまい、3打目はグリーンまで残り230ヤードもあり、前のグランドシニアーの組みは、グリーンでパターを始めるぐらいの状況だった。一緒の組で回っているシングルハンディーの香山土木のカヤマさんが、シャチョウ、右の肩がツッコミすぎていて、右手を使いすぎやから、70パーセントぐらいの力で、軽く打ったらどう!っとアドバイスしてくれた。

ボールはラフにあり、スタンスがカート道に立つ状況だったが、なんとなく、ボールの高さが、ティーアップしたぐらいの良い感じだったので、そのスタンスのままスプーンで打つことにした。キャディーさんも、私も、皆も、今日のいままでの私のゴルフからして、200ヤード飛べばエエ方だろうとお互いに感じていたに違いない。それが、ショットをすると、アドバイスのお陰で、体がスーと回り、クラブが綺麗に降り抜けて、ナイスショットの掛け声とともに、まっしぐらにグリーンに飛んでいった。ちょと心地良い感覚と嬉しい感覚が体に込み上げてきたが、それが、そのままグリーンに直接3オンで乗って、パターをしているグランドシニアー組の間を抜け、グリーンの奥まで、打ち込んでしまった。

危ないぞ!打ち込むな!みたいなジェスチャーで、グリーンでパターを見守っているグランドシニアーが、こちらに向けて手を挙げて、たしなめた。私は、エっ、スプーンで240も飛んだん!、グリーンに乗ったん!というショットの嬉しさより、打ち込んでしまったという、申し訳ない気持ちで、そのまま、駆け足で、グリーンまで駆け寄り、皆に謝罪した。幸いにも、誰かにボールが当たることもなく、同じコンペのメンバーでもあり、私の立ち位置という事に対する配慮もあり、寛容な態度で接して頂いたが、ドキッとする出来事だった。ゴルフ終了後の懇親会では、その事がエピソードとして話題にもなり、グランドシニアーの方々の笑顔に助けられるという出来事とともに、そんなこんなが、ゴルフコンペの持つ魅力でもあるのだろう。

さて、夏日のような、とっても気持ちの良い天候の本日の日曜日は、絵本作家の谷口智則さんによるワークショップがあり、これで6回目になる谷口さんのワークショップだったが、ここ最近は、参加者が描いた絵に、谷口さんが、絵を書き足す。というシリーズが、数回続いており、それが、参加者と谷口さんの、いわゆるコラボレーション的な作品になって、毎回、おもいのほかエエ出来映えになり、参加者と一緒に笑顔でワークショップを終える。

今回も、谷口さんは、22組みのそれぞれの参加者の個性に応じて、即興で、1人ずつに対して、丁寧に絵を描き、4時間ほど、座ったまま、集中して、皆のために絵を描き続けている、その姿は、大喜利で即興で回答を生み出す落語家のようでもあり、音楽のセッショで、参加者とコミュニケーションをとりながら、即興演奏を延々と続けるミュージシャンのようでもあって、ものづくりに対する、その真摯な姿に、毎回、エネルギーをもらう、ワークショップでもある。

 

  

それぞれが、自分の作品を作るために、集まって、一緒に作業をするワークショップの姿は、ゴルフコンペのようでもある。と思えたのは、たまたま同じ週に重なったからなのだろうが、それにしても、同じ体験を共有するというコトに、さまざまなエピソードがうまれ、笑顔がうまれた、そんな週だった。