人が集まる

花冷え。昨日は芦屋で地鎮祭があって、冬に逆戻りしたかとおもうほど、とっても冷たい風が吹く土曜日の地鎮祭だった。今日も昨日に引き続き寒い日曜日だったが、自転車メーカーのウィリエールのキタムラくんのお誘いで、琵琶湖の守山市にある自転車店キヨシ商会さんのアテンドにより、近江八幡周辺を6人でライドする。地元のひとが愛用するコースは、ローカル色が豊かで趣があって楽しい。それにしても自転車に乗っている時は運動エネルギーの発熱で寒くないが、自転車を降りてからは、寒い寒いというコトバを何回呟いたことか…..それほど、琵琶湖周辺は寒かった。周辺の山の頂きに何カ所か白い積雪を見たし、高速道路でも北陸方面では、雪のため走行規制の表示が出ていた。

自転車で、ラコリーナ近江八幡に立ち寄る。超満員。バームクーヘンを買うのにも、カステラを買うのにも、カフェに入るのも、長蛇の列。もともとの「味」があってのことなのだろうが、それにしても、建築が人を惹きつけ、あれだけ沢山の「人が集まる」のだから、「建築の力」というものをあらためて考えさせられる。70歳のオジサンの建築家藤森照信さんの感性が、多くの女性にカワイイといわしめるのだから、凄いなぁ…..とおもう。地元のキヨシ商会の方が、ラコリーナに観光バスで来る人が増えて、人がいっぺんに増えましたよ!という。すぐ近くの近江八幡の城下町に寄ると、寒さの影響か人は閑散としていた。レトロな街並とモダンな建築。ラコリーナはレトロ感のあるモダンな建築なのか。日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)の境内にある山上でお漬け物を買って、リュックに背負って自転車で守山まで戻る。午後3時をまわって日が陰ると、ますます寒い。走っていても寒い。寒の戻りってやつだな。

   

そうそう木曜日の夜。大阪ガスさんのお誘いで、京セラドームのビスタルームでオリックス対ロッテの野球を観戦する。球場で野球を見たのは、これで何回目なのか、数えるほどで、確か、甲子園の阪神戦を次男と奥方とで見たのが10年ほど前のことだったのか。ここ何年も1回から9回まで野球をテレビで見た記憶もない。そんな、感覚なのに、球場に行くと、ちょっと独特の雰囲気があって、エエなぁ…..とおもう。観客は閑散としていたが、あのライトアップされたなかで、バッターボックスに立ってみたし、マウンドに立って投球してみたいものだとおもう。きっと、その日ホームランを打って活躍していた大リーグの大谷くんのニュースが、心の片隅のどこかにあったのだろう。大リーグのベースボールの雰囲気は、もっと独特で、エエのだろうなぁ…..。そういやぁ、太鼓の音をずーっと鳴らさなくてもエエような気もするし。はじめて7回の裏に風船を飛ばしてみたり。ひとつの空間で、観客が集まって、野球の雰囲気を楽しんでいるムードが、きっとエエのだろう。

イタリアを旅した時にシエナで体験した人が集まりそれぞれが楽しむ広場を想い出た。
「人が集まるオープンスペースな空間」というのが、オモシロイのだな….。