そだね。うん。
始まる前は、そんなに興味があるわけでもないのに、いざ始まってみると、それなりにテレビを見てしまうのがオリンピックで、「そだね。うん。」なんていうのは、もはや流行語大賞もんで、あれが、大阪弁の女子の会話だったら、「そやな。わかった。」になって、ちょっと違和感あるような気がするが、ニコニコした笑顔で、あの北海道弁の会話が、白い氷の床の上をカーリングが滑る雰囲気と似合っていて、試合の結果にドキドキしながらも、「そだね」を聴いて、和やかな気分になりながら、ついつい見てしまうのが、日本女子のカーリングだった。そうそう、真剣な表情と目でカーリングを投げる女子の顔を、ぼぉーと眺めているオジサンたち。というのも、あるあるに違いないなく、銅メダルをとった姿にオジサンたちも微笑んだ土曜日の夜だった。
日曜日のお昼のテレビを見ることなどほとんどないが、朝、自転車に乗って、体を動かし、モーニングを食べて帰ってくると、なんとなくオリンピックを見てしまう日曜日の午後だった。自転車競技のスケート版のようなマススタートは、ドキドキ感もないまま見ているうちに、最後のコーナーのインからの抜きに、テレビ解説者の、いけ!というコトバに乗っかりながら、あっ金メダル!という、ちょっとポカーンとしながらも、気分がスカットする喜びをもらった。
男子アイスホッケーのドイツとOARの決勝の試合に見入った。ドイツとカナダの試合で勝ったドイツを応援したい気分で、それに昨年ベルリンに行って、なんとなくドイツに親近感を抱くようになっていることもあり、なんというかOARという名称に釈然としない気分も少々あり、ドイツ応援で見ていたが、勝負の世界というのは厳しいもので、最後の最後にロシアの個人技の凄さを見せつけられて、でも、こういう素晴らしい試合を見ると、オリンピックというのは特別な集中力が発揮される特別な大会なのだ。とオリンピックを楽しんだ日曜日の昼下がりだった。
今週は「イベント的」が4つほどあった週で、月曜日は19日で、お昼から、生野区の区民センターで、「空き家カフェ」を催した。「まちのえんがわ」で、生野区の行政の方々と共に、定期的に縁側ミーティングを開きながら、生野区持続可能なまちづくりを模索していたが、そのなかで、空き家問題に特化した縁側的ミーティングを「空き家カフェ」と名付けて、空き家に住みたい人、空き家を貸したい人、さまざまな専門分野で空き家問題に貢献したい人が、定期的に集いながら、繋がりをもち、資源としての空き家を実際に有効活用する取り組みで、実例が二つ、施工中が二つと、少々の成果も出来てきて、毎回30人ほどの参加者とともに、これからも19日に継続していく予定。
その「生野区持続可能なまちづくり支援事業所」としての活動報告会が、毎年1回、生野区役所であり、審査員2名の方の前で、プレゼンをしながら、批評とアドバイスを頂戴するのだけれど、それなりに少々の緊張感をもちながら発表する。その審査員の方が、別の団体に対して、「結んで開いて」というコトバを使った解説があって、久しぶりに聞いたコトバだが、「そだね。うん」的感覚で聞きながら、「結んで開いて手を打って結んでまた開いて手を打ってその手を上に」なんていう作法が、こういう持続可能なまちづくりには必要なのかもしれないと考えてみた火曜日の午前中だった。
その日の午後から、生野区納税協会が主催する「納税教室」というのがあって、生野区の小学校に派遣されて、税金のしくみや機能をビデオを交えながら小学生に教える取り組みで、かれこれ3年目になる。もちろん事前に教えるための講習会を受講し、テキストもあって、それに従って教えるのだけれど、実は、空き家カフェや持続可能なまちづくり支援事業者の発表より、微妙に緊張するというか、ちょっと厭やな的気分に襲われたりする。今回は小学校に行くと、運動場の一部に芝生が貼ってあって、それが素晴らしく、うちのマゴの小学校も芝生だったら喜ぶやろな。というマゴ的視点が芽生えだした私だったが、そうそう、最初に私の自己紹介をするのだけれど、30人ほどの生徒に、大工さんになりたい人いてますかっ!て聞くと、1人が手を挙げて、そんなのが、とっても印象的だった。
「キセラ川西せせらぎ公園管理棟セルフビルドプロジェクト」というのがあり、設計と施工の各段階で、市民ワークショップを実施しながら管理棟を建築する取り組みで、都市計画コンサルティング会社に勤める知り合いの方から、ワークショップいろいろやっているでしょ!的オファーがあって、施工のワークショップとして参加することになっていて、土曜日、その設計ワークショップが川西市役所であり参加した。20人ほどの参加者のパッションを肌で感じながら、市民の要望を聞いて設計をまとめるという作業は、なかなか大変なコトだな。と感じながら、とっても勉強になるワークショップだった。
このブログを書く背後で、オリンピックの閉会式がやっていて、今日でオリンピックの2週間も終わり、それはそれで、国民が喜びを感じるニュースがあった2週間だった。